新築の戸建てを建てる時にLAN工事は必要?LAN工事よりも配管を作っておくことが必須!!
新築戸建てを建てるのなら、LAN工事も一緒に行うのがお勧めだよ。
LANには有線と無線があるけれど、どちらの方が良いのか?有線LAN工事を進める場合の施工内容について、チェックしていこう。
新築の戸建てを建てようと思ったら、考えることがたくさんありますよね。
家の外装や間取り、壁の色や家具の雰囲気などなど…。
そこに忘れず導入してほしいのが、家庭内のLAN。
今やネット環境も生活必需品の1つになっていますからね。
LANといっても無線LANで充分なのか、それとも有線LAN工事をしたほうがいいのか、などのポイントがあります。
今回は新築におけるLAN工事についてご紹介します。
またLAN工事において重要な「配管」についても触れていきますので、よくお読みになることをおすすめします。
パッとみでわかる目次
有線と無線どちらを選ぶべき?
まず新築に設置するLANは有線がいいのでしょうか?無線がいいのでしょうか?
これは実はなかなか難しい質問です。
どちらを選定するのが望ましいかを考えるため、改めてそれぞれのメリットとデメリットを振り返ってみましょう。
有線のメリット、デメリット
有線LANの場合には、速度が速く、通信が安定するというメリットがあるよ。
まずは有線LANのメリットとデメリットからご紹介します。
有線LANのもっとも大きなメリットは「速度が速い」ということ。
現在の有線LANの速度は1Gbpsが主流です。
対する無線LANは300Mbpsが主流。
相対的に有線のほうが無線よりも通信速度が速いのです。
有線LANの2つ目のメリットは、「切れにくく安定している」ということ。
有線LANは物理的なLANケーブルを通って通信するため、無線LANのように電波干渉を受けることもなく、また電波の飛び具合によって起こる「つながりにくさ」という症状が起こりにくいのです。
それに対して有線LANのデメリットですが、場所の変更が面倒という点が挙げられます。
通信する端末を動かすと、合わせてケーブルも一緒に動かさなければならなくなります。
ケーブル長に余裕がなかったり、そもそも移動先がケーブルを這わせられるような場所でなかったりすると、有線LANの設置そのものを諦めなければならないシーンも。
場所の制約を受けるのが有線LANの大きなデメリットですね。
無線のメリット、デメリット
無線LANの場合には、どこでも利用できるけれど、場合によっては通信環境が不安定になってしまうというデメリットがあるんだ。
続いて無線LANのメリットとデメリットです。
無線LANの最大のメリットは「場所を選ばず利用できる」ということ。
スマホやタブレットなど、もはやネットワークの存在さえも意識することなく使えるのは、この無線LANの技術があるからです。
いつでもどこでもネットワークに繋がる。
これが無線の強みですね。
無線LANのもう1つのメリットは「環境変化に強い」ということです。
上記と似た話になりますが、例えば家の中で部屋の用途を変更したいといった場合に、LAN工事をし直したりする必要がありません。
無線LANの電波が届きさえすれば、環境変化後も今まで通りネットを使うことができるのです。
この身軽さも無線ならではですね。
無線LANのデメリットとしては、「場所によって通信速度が不安定になってしまう」ことが挙げられます。
今まで問題なく無線LANが使えていた場所でも、他の機器や周辺の状況変化により電波が弱くなってしまい繋がりにくくなってしまうなんてケースは珍しくありません。
どちらのLANを選択するかは、上記の特徴を踏まえて適材適所で使い分けると良いでしょう。
新築戸建てのLAN工事の施工内容
新築戸建てにLAN工事を行う場合には、屋内配線、屋外配線のどちらかになるね。
建物同士が離れている場合には、屋外配線になるけれど、建物内でLAN配線を通す場合には、屋内配線になるよ。
ではここで、新築戸建てのLAN工事の具体例をご紹介します。
なお基本的に工事が必要なレベルのものは有線LANとなります。
以下にご紹介するものも、すべて有線LANの想定でご覧いただければと思います。
屋内配線
インターネットの引き込み口(ONU、ルータなどを設置する場所)から、LANを使用する各部屋までの配線工事です。
建物の外側に出ない配線を屋内配線といいます。
壁の中に配管を通し、人目につかない経路で配線する事が多いですね。
引き込み口から各部屋までを有線LANで配線し、そこから先を無線LANにすることで、家庭環境の変化にも対応できる柔軟なLANを構築できます。
屋外配線
屋外配線とは、建物と建物をつなぐ際の配線のことです。
例えば、敷地内の母屋と小屋とをLANで接続する場合などに使用されますね。
また1つの建物のLAN配線であっても、構造上、建物の屋内配線が難しい場合があります。
そんなときは敢えて家の外側を配線することもあります。
これも屋外配線の一種ですね。
いずれの場合も、屋外配線時のLANケーブルは普段使っている屋内用のものは使用せず、風雨に強い屋外用のLANケーブルを使用し、かつ配管で保護するのが一般的です。
LAN配管の設置場所を考える
LAN配管は、ネットを良く利用する場所に設置する必要があるよ!
リビングや寝室は必須だね。
有線LANの施行例をいくつかご紹介しましたが、LAN工事にとって重要になるのが「配管」。
あらかじめどこにLAN用の配管を準備しておけばいいのか、それがLAN工事における肝となります。
各部屋をどのように使うかをイメージし、例えば以下のような場所に配管を設置すると良いでしょう。
リビングへの設置
リビングはもっとも人が集まる場所です。
家族はもちろん、お客様を招き入れることもあるでしょう。
人が長い時間いる場所でもありますので、ここには当然LANが必要になりますね。
(ルータをリビングに置いているという人も多いのではないでしょうか)
というわけで、リビングへの配管設置は必須といえるでしょう。
寝室への設置
次に寝室です。
お休み前のひとときにニュースや天気予報をチェックするなどの用途でスマホは必須。
またご家庭によっては、寝室を書斎と兼用している人もいるでしょう。
落ち着いて過ごす場所ですから、ネット環境も快適であることが望ましいですね。
寝室は、リビングに次いでネットが必要な部屋といえます。
ここにも配管があったほうがいいですね。
その他設置を検討した方が良い部屋
上記の他に有線LAN配線をしておいたほうがいい場所として、子供部屋が挙げられます。
小さいうちからネットを使うことはあまりないと思いますが、今や子供は小学生くらいになればスマホやタブレットなどを普通に使う時代。
また遊ぶためだけではなく、学習用でもネットは使うことになります。
ある程度先を見越して、子供部屋にも配管を用意しておくといいですね。
まとめ
新築戸建て建築を検討している場合には、LAN工事も同時に済ませておく方が良いということが良く分かったね。
後から追加で工事を行うと、配線が露出してしまうこともあるから、新築のタイミングでLAN工事を進めるのがお勧めだよ。
新築における有線LANの工事についてご紹介しました。
LAN工事は各種の配管工事を伴うため、あとから施工するのは難しいものです。
可能な限り、新築のタイミングでLAN工事をするのがベストといえるでしょう。
これからもネットが必須の時代は続きます。
新しく建てる家にはLANを標準装備し、快適に時流に乗れるようにしたいですね!