電気工事の見積もりを安くするにはどうすればいいの?最安の見積り金額を出してもらう裏技!
電気工事を少しでも安く済ませたいと考える人はたくさんいるんだけれど、電気工事は、信頼できる業者に依頼することが大切だよ。
今回の記事では、電気工事を少しでも安く済ませる方法について、詳しく見ていこう。
新規に店舗を構えたり、リフォームをするとき、自宅のリフォームや増築の際に必ず行うのが電気工事です。
機器の故障や漏電などで修理が必要なこともあるかもしれません。
しかし、いざ電気工事を依頼しようと思った時に真っ先に心配になるのが費用ですよね。
家電製品を購入するのと違い、ネットで簡単に比較できませんし、工事を依頼する機会も多くないので相場がわかりにくいですよね。
そこでまず行うべきなのが「工事の見積もりを取る」ということです。
今回は適正価格で安心・納得の施工をしてもらうために見積もりを取る時にどこがポイントになるかお教えします!
パッとみでわかる目次
電気工事の見積りを安くする方法
安くても良い仕事をしてくれる業者はたくさんいるよ!
親身になって話を聞いてくれる業者を探してみよう。
相見積もりを取る事もお勧めだよ。
見積もりを安くするというと費用を安くすることが思いつきますよね。
しかし、実際には工事費用だけでなく、自分の「時間」「労力」もかかります。
もちろん手間は惜しまないので費用を安くしたい場合もあるでしょう。
そうだとしても最終的にはお金や時間、労力が一番かからないのがよいです。
手間をかけずに最安の見積もりをしてもらうためのポイントを紹介していきます。
しっかりと話を聞いてくれる業者に依頼する
よく話を聞いてくれる業者は丁寧な仕事をしてくれます。
でも丁寧な仕事は高いのでは?と思うかもしれませんがそうではありません。
確かに単価が多少高いことはあります。
しかし、話を聞いてくれる業者はこちらの要望や意図をしっかりと汲み取ろうとします。
工事が始まってから追加作業が発生して別途費用を請求されることや、意図や要望とずれた仕上がりになることがありませんし、何度も打ち合わせたり現場に行って確認しないと不安ということもありません。
一度の打ち合わせに時間がかかってもしっかりと話を聞いてくれる業者が結果的にはコスパが非常によいのです。
見積もりの際に下記のチェックポイントは参考になるでしょう。
- 話をする時にメモをしているか
- きちんとカタログなどを使って資材を確認しているか
- 話を最後までしていないのに理解したと返事をしてないか
- 工事内容と費用を明確に提示してくるか
- 質問に答えるか。わからないことは調べてくる姿勢があるか
これらの点をクリアした上で相場の費用を提示するなら安心して任せられる業者と言えます。
工務店やリフォーム業者に依頼する
新築はもちろん、増築やリフォームの場合は電気工事以外の工事が発生します。
一括で取りまとめて依頼できる工務店やリフォーム業者に依頼すると工事全体の見積もりから値引き交渉もしやすいので費用を安くすることもできるでしょう。
業者が全体を管理してくれるので、業者間の調整などがないのもメリットになります。
しかし、工務店やリフォーム業者に依頼する場合、打ち合わせに必ず電気工事業者が立ち会うとも限りません。
工務店などの営業さんが施主の希望を取りまとめて聞くことが多くなります。
そうなると電気工事の施工や器具の詳細な要望が伝わりにくい場合があります。
業者がトータルで考えた内容に流されてしまわないように事前に要望をまとめておき、はっきりと伝えることが重要です。
電気工事会社に依頼すると労務単価と材料費に加えて、業者ごとに現場管理費や諸費用などの費用がかかりますが、直接コミュニケーションをとるので要望を確実に伝えることができます。
加えて電気工事会社は施工や照明器具などにも詳しいですから、こちらの要望を聞いた上で更に良い提案をしてくれることもあるかもしれません。
内装や設備にこだわりがあるなら電気工事会社に直接依頼するほうがコスパが良い場合が多いといえます。
複数社から見積もりを取る
電気工事の内容は施主の希望ごとに変わリます。
同業者でもなければ適正価格を見極めるのは難しいでしょう。
施工方法でも価格が変わるので、材料費と人工(職人の一日の単価)を調べて、工事費が高い!と言っても、同業者からすれば適正価格なのです。
ですから適正価格を見極めた上で安くて質のよい業者を選ぶには「相見積もり(複数業者の見積)」を取ることが必須になります。
少なくとも3社から取ることをオススメします。
相見積もりをとると単価の細かな比較もできますし、各業者の対応の良し悪しを見極めることができるでしょう。
自治体の補助金制度を確認する
自治体によっては、電気工事に補助金制度を設けている自治体もあるんだ。
電気工事をする場合には、補助金の対象となっていないか、確認してみよう。
店舗の新築やリフォーム、自宅の増改築等で自治体や商工会を通して補助金が出ることもあります。
例えば、小規模事業者持続化補助金、住宅リフォーム助成金、住宅改修費助成・高齢者住宅改造費助成事業などがその対象となります。
他にも太陽光パネルの設置や証明のLED化に対して補助金が出る場合もあります。
工事を決めたらまずは自治体や商工会に助成金の対象となるか確認しましょう。
修理と交換どちらが安いのかを検討する
電気工事を進める場合には、修理と交換、どちらの方が安くて長持ちするのかを検討してみるのも1つの手だよ。
電気工事の依頼する理由のひとつに、電気器具の修理があります。
例えば、照明器具で頻繁に電球交換が発生する場合、器具自体を交換したほうが安く済むことがあります。
ただし、壊れた箇所が原因とも限りません。
例えばブレーカーが落ちるようになった、という場合は容量オーバーを疑いますが、ブレーカーの故障、配線箇所の異常など複数の原因が考えられることもあります。
業者を呼ぶと高くなると思いがちですが、修理や交換には調査や専門的な知識が必要になります。
自分たちで解決するのは難しい場合が多いので、早く業者を呼んで復旧するほうが結果としてコスパがいいです。
ですから、故障が発生したら、まず業者に相談してみましょう。
見積もりの内訳をチェックする
複数社から見積もりを取ったら、必ず見積もりの詳細を確認しよう。
諸経費や単価をチェックすることで、妥当な金額を探ることができるよ。
電気工事の見積もりを理解するのは簡単ではありません。
しかし内訳の単価や項目を理解すると費用が妥当かどうかわかりやすくなります。
単価のチェック
主な内容として労務単価(職人の基本日額)、コンセント工事、照明工事、分電盤工事の単価の例を取り上げます。
労務単価は国土交通省が出している「公共工事設計労務単価」を基準にしている業者が多いと思います。
この価格は都道府県によってことなりますので、細かくチェックするならご自身のお住いの単価を確認しましょう。
下記の表が代表的な工事の単価です。見積もりをチェックする際の参考にしてください。
工事内容 | 金額 | |
労務単価 | 都道府県によって異なる (東京都の場合) |
¥25,300 |
コンセント工事 | コンセント交換 | ¥3,000 |
コンセント増設 | ¥5,000 | |
専用コンセント増設 | ¥15,000 | |
照明工事 | 照明器具取付工事 | ¥5,000 |
照明器具増設配線工事 | ¥8,000 | |
スイッチ・配線器具交換 | ¥5,000 | |
LED照明工事 | ¥15,000 | |
分電盤工事 | 分電盤交換 | ¥25,000 |
ブレーカー新設 | ¥20,000 | |
ブレーカー交換 | ¥5,000 |
オフィスに関しては工事箇所や内容によって上記より高い見積もりが出ることもありますが、すぐに値引き交渉に入るのではなく、単価の理由を聞いて妥当かどうか判断できるようにしましょう。
諸経費のチェック
諸経費は内訳などが細かくでてこない費用なので”諸”となっています。
ですから依頼する側としてはこの項目が一番不透明で心配になるでしょう。
そもそも諸経費には何が含まれるでしょうか。
大きく分けると2つ、現場経費と一般管理費です。
現場管理費には、労務管理費や保険料や交通費などが含まれます。
簡単に言うと現場で作業を進める上で必要な細かな経費と言えるでしょう。
一般管理費は労務費や事務所家賃など会社を維持していくために必要な費用が含まれます。
では適正な金額はどのくらいでしょうか。
一般的には総工事費の10〜15%であれば適正価格と考えられます。
諸経費が20%以上ならその会社には注意しましょう。
その場合は諸経費に何が含まれるのか納得できる明確な回答がなければ不当に高い金額を請求されている可能性が高いです。
価格で選んで失敗しないために
安い電気工事業者を選んで失敗しないためにも、目的や優先順位、工期を明確にしておくことが大切だよ。
電気工事はいくら小規模でも安価ではないので、可能な限り費用を抑えたくなるでしょう。
しかし、安かろう悪かろうで価格だけで選えらぶといざ工事が完了してみたら大失敗ということもあります。
失敗しないためにどんな点に注意が必要でしょうか。
見積もりの前に明確にしておくべき点は目的、優先順位、工期です。
目的を明確にする
新規店舗の開店やオフィスの新規開設が目的なら、自分の意図した内装や必要な設備を重視するでしょう。
その場合、照明器具や設備にはある程度費用がかかることが考えられます。
増築が目的なら何を増やす必要があるか事前によく検討しましょう。
社員や家族が増えるのであれば必要な照明やコンセント、スイッチはいくつか個数を明確にしてください。
もし設備に問題があり修理が必要ならば、費用よりも問題が確実に改善される施工をする必要があります。
このように目的をはっきりさせていないと、見積りの際に不必要な設備を勧められるがままに設置したり、工事業者が自分たちの手間を考えて必要な箇所に設備が設置されなかったということになりかねません。
まず工事の目的は明確にしておきましょう。
優先順位を明確にする
工事に求めるものが複数ある場合は必ず優先順位をつけましょう。
決まった予算の中で目的を果たすためにはどこかで妥協しなければならないこともあります。
オフィスの明るさが優先されるなら、気に入った照明器具ではなく、同じ明るさで照らせる安めの照明に変える必要があるかもしれません。
店舗ならば、見た目が優先されるので目に付く場所のコンセントの数を減らすことなども考えなければならないかもしれません。
優先順位がはっきりしていれば決まった予算の中でも納得の行く施工を依頼できる見積りになるでしょう。
工期を相談する
ほとんどの場合、工期は予め決まっているものです。
新店舗の開店ならば開店する日は決まっているでしょうし家を新築するなら竣工日が決まっていると思います。
しかし「業者が提示した予算で工期内に工事するというので発注したら、施工が散々だった。」「結局やり直しが必要になり費用や工期が余分にかかった」ということが起きる場合もあります。
見積りを依頼するときには工期をしっかりと伝え、希望通りの工事ができるかをはっきり確認しましょう。
まとめ
電気工事の見積りの重要性が分かったかな?
電気工事は安ければ良いわけではないから、コミュニケーションを取ってくれて、安心して依頼できる電気工事業者を探すようにしよう。
電気工事の価格はわかりにくく、業者に依頼への依頼に不安を感じるかもしれません。
しかし、この記事で取り上げた点を踏まえて見積を取れば良い業者を選べるはずです。
見積もりの単価内容をチェックして、気になる点は業者に確認すると不当な請求を避けらることができますし、工事の目的を明確にして優先順位をはっきりすることができれば要望にあった施工をすることができます。
上記の内容をしっかりと理解すれば、自信をもって工事業者と打ち合わせができるので「安くて」「適正な」価格で「納得のいく」工事を依頼できるでしょう。
業者を選ぶ際には総合的に費用を抑えられるよう、複数の業者から見積もりをとって、よくコミュニケーションを取れる業者を選びましょう。