LAN工事に図面は必要?図面があるかないかで見積り金額の精度が変わる?

LAN工事の見積もりと図面LAN工事において求められる観点としては、現地調査とともに建屋の図面が必要となります。

それらが入手出来なかった場合は仕方がないのかもしれませんが、図面がある場合とは、段違いに工事進捗と見積もりの金額に差が出ます

ここでは、LAN工事における、図面の役割を解説していきます。

 

LAN工事の価格を決める

LAN工事は相見積もりが推奨!LAN配線工事の価格決定は、素人目で判断できるわけでもなく、ましてや、工事業者も、現地調査や図面を参照してみないとわかりません。

図面の提供や現地調査の実施によって、ようやく見積もりに必要な情報が得られるわけですが、そこでまだゴールではありません。

1社へ一手に任せるだけではなく、2社以上の相見積もりによる工事ブランの比較検討施主観点での精査が必要になります。

 

相見積もりのメリットデメリット

相見積もりはやっておくべきでしょう。

もちろん、価格比較をするという観点でも正解です。

また、複数の工事業者の現地調査をやってもらうことで、LAN工事を行う上での「セカンドオピニオン」や問題点、要点を見定めることができます。

しかし、相見積もりをしていることがバレると、極端に高価な見積もりを出したり、見積もること自体を諦めてしまう業者が居るのも事実です。

そのような業者の想いとしては「契約の可能性が薄いLAN工事見積もりだけに、そこまでの工数を割けない」という気持ちがあります。

予め相見積もりであることを明示しておくか、そもそも、相見積もりであることを隠しておくか、そういったベンダーコントロールが必要となります。

 

入札のメリットデメリット

入札とは、一般企業においては聞き慣れないワードですが、要するに、官公庁や公共団体における、施工金額の競争となります。

入札には、公平性を守るための厳密なルールと調達要求仕様などが盛り込まれ、それをクリアした上での、工事業者同士の見積もり金額の競争となります。

用意する書面や証明証などがかなり多く、施主/施工者ともに大いに負担となりますが、通常の相見積もりよりも厳正に、業者が選定されます。

 

LAN工事にはなぜ図面が必要になるのか

図面、現地調査、LAN設計、契約書、様々な観点で比較しようLAN工事を依頼する上で、必要となるのはレイアウト図及び、電気配線図です。

LAN工事業者は、これらが揃っていることで、天井(または、床下)点検口の位置や、既存の電気配線から、配線の可否や難易度を設定することができます。

 

工事内容の妥当性を確認

LAN配線工事の依頼時に「ここはこうするべきだ」という業者からの進言があるかと思いますが、業者は工事の一任者としての適切なアドバイスとともに、まれに見当違いなアドバイスをすることもあります。

図面の有用性という観点においては、予め詳細な情報を渡しておくことで「実は、そんなに配線の難易度が高くない」ポイントを見定めてくれたり「不慮の追加工事、及び請求」を防ぐことができます。

これが「図面がない」というケースとなると、危うい誤判断のうえ、「見当違いなアドバイス」をしてしまう可能性が高くなってしまうのです。

最も嫌なのは、潜在するコンクリート壁の存在や、隙間が皆無であったりする環境です。

これが工事中に発覚すると、配線ルートの変更、図面設計のやり直しなどの「その場で解決できない問題」に対しての修正が求められてしまいます。

特に、コンクリートの穴あけは、かなりのコストがかかる上に、建屋自体にダメージを与える施工をしてしまうため、ビルオーナーや同居中の他テナントなどの様々な関係者たちと相談する必要が出てきます。

 

他社との金額比較

1社目での現地調査や見積もり提出が済むと、概ねの工事全容と金額が把握できるはずです。

他業者へその見積もり内容を渡す必要はありませんが、自分たちが「どういった工事依頼をしたいのか?」は、1社目に培った理解と知識があるはずですから、2社目からは割とスムーズに対応ができるはずです。

「A社の工事内容のほうがいいんだけど、B社の方が金額が安いんだよな」と思った場合は、要点を「工事内容とすべきか?」「コストパフォーマンスとすべきか?」を予め選択のうえで、そのどちらかに交渉してみるのが良いでしょう。

また、工事の質の件もあり、最もな処が「壁内配線において、CD管を敷設する前提となっているか」「LANケーブルのカテゴリーは適切なものを選択しているか」「情報コンセントやLANケーブルの頭出しは、どのような形となるか」等、見積もりには見えない部分は詳しく質問しておいたほうがよいです。

人件費で金額に差が出るのは大いにありえることなので、一旦置いておくにしても、材料費で大きな差額が発生する場合は、明らかに「使用している材料の品質や有無」が違います。

 

工事後のトラブルを避ける

工事後のトラブルは、工事業者にとっても、決して有難いものではありません。

施主も工事業者もそれを阻止しようと努力しますが、施主は工事業者ほどこれに関する努力をしませんし、工事業者も契約書内で責任範囲を調整して、潜在している問題点を削ってしまったりします。

この状況を生み出さないためには、施主が全面的に努力をする必要があります。

そのためには、相見積もりで入手した、他の工事業者から得た問題点や懸念点の情報を最大限に生かす必要がありますし、自分たちでも現地調査などを行わなくてはなりません。

問題点や懸念点に関しては、根本的な解決方法や、ケースバイケースの対応策を練っておきましょう。

しかし、工事後にも、施主も工事業者も認知できなかった問題点や懸念点が見つかることも多々あります。

その場合、工事業者がどの範囲までをアフターフォローしてくれるかがカギとなりますが、そういったアフターフォローの面は、あらかじめ工事業者の見積もりや契約書、質問等から確認していくことが望ましいです。

 

LAN工事業者を選ぶポイント

アフターサポートがしっかりしたLAN工事業者を選ぼうここで、LAN工事業者を選定するうえでのポイントを解説いたします。

中には「うちに全部任せてよ」という前提で「LAN工事一式」と見積もり、見積もり条件に大した情報がないものを提出してくる業者もいますが、そのような業者は絶対に「工事後にトラブル」がつきものです。

中には、情でアフターフォローを丹念に行ってくれる業者もいますが、契約条件が語れない業者はハイリスクであることは覚悟しておくべきなのかもしれません。

 

信頼できる業者を選ぶ

信頼できる工事業者は、見積もり条件内や契約書の文言に必ず、施工範囲の条件等を申し出てきます。

見積書には、どの範囲での工期があって、どのような方法で、どのような材料や加工方法で施工を行うのかが明記されています。

信頼できる担当者であれば、見積書時点や、契約書時点での質疑応答にも難なく回答することができます。

会話はメールなどの「文書化した状態」で問答を行い、「メールを送信した後で電話」するなどの、施主としての対応が必要な手段です。

また、工事業者も電話の後に「メールでも応答してくれる」ような業者が最も信頼できます。これは、あとになって「言った、言わない」などのトラブルを避けるためにも有効であり、エビデンスとして双方に証拠保全する働きがあります。

見積もりの「高い、安い」だけに限らず、こういった対応をしてくれる業者が一番信用のおける業者となってくれるでしょう。

 

アフターサポートが整っている

アフターサポートは、口頭だけでなく「アフターサポート料金」として見積もってもらうのが一番有効な手段でしょう。

金額や条件等を明示してしまうことで、普段は「作りっぱなし」である業者であっても、その責任を全うせざるを得なくなりますので、約束事として置くのが必然です。

どのような形式でアフターサポートしてくれるかは、具体的には「1~2日間の現地立ち合い」「同時に導入したネットワーク機器の保守契約」「問題が発生した際の連絡先や、オンサイト対応」など多岐にわたりますが、概ねこの3つが最もたる処です。

 

拡張性を考慮した提案

「LAN拡張工事」はよくあることであり、多くの企業においては、初回のLAN工事から1年以内、ないしは3年以内に発生することがあります。

それを踏まえるためにも、今後を見据えた導入計画と、その見積もりが必要です。

工事業者との打ち合わせの際に、口頭で言ってしまえば、大抵はそれを考慮した設計を行ってもらえます。

初回のLAN工事の際に「今後必要になるかもしれない」という先見性は大事であり、使用しなかったLANケーブルやCD管が多分にあっても、運用上困ることは余りありません。

例えば、島HUBへのLANケーブルをスペア用として1本追加する、基幹ルータやスイッチへのスペアLANケーブルを余分に追加しておく、などしておけば、拡張工事すら不要になる可能性もあります。

気の利いた工事業者は、新設フロアに関しては、今後の拡張性を考慮して、上記のような配慮のある構成を提案してきます。

逆に、一過性にしか考えていない業者は「ノルマのみを達成」を基準としてしまう傾向があることから、拡張性の考慮がない構成を提案することもざらにあります。

アフターサポートも、当然受け付けようとしてくれません。

要するに、工事業者の「やる気」の姿勢を重視するものですが、今後長らくお付き合いをしたいという業者であれば、多少、見積もり金額が高くても、良い結果が得られる可能性が高いのです。

 

まとめ

まとめLAN工事を依頼する際の図面情報は、レイアウト図と電気配線図です。

これらがあることで、工事見積の指標となり、工事業者は早めに動くことができる、見積もり金額が下がる、などのアドバンテージを得ることができます。

 

見積もりは相見積もりがベターであり、例えば、3社以上に相談すると、施工における「良い提案」「問題点や懸念点」「自施設の特徴」などが、かなりの精度で見えてきますので、お勧めしたい処です。

 

LAN工事業者との契約条件をアフターサポートまで引き出すのは、工事業者によっては難しいのかもしれません。

ですが、面倒見の良い工事業者は、拡張性や将来性、未来のLAN工事までをサポートしてくれますので、今後長い目で付き合ってくれそうな業者を選ぶと良いでしょう。