LANケーブルを天井裏に配線するにはどうすればいいの?自分で出来る?それともLAN工事業者に頼むべき?
天井裏へLAN配線を通す工事は自分でもできるよ。
今回の記事では、天井裏にLAN配線を通す方法や、業者に依頼するメリット、デメリットについて、詳しく見ていこう。
LANの配線、目立たないよう壁に沿わせたり床に這わせたりしても、どうしてもケーブルが目につくため気になってしまう人もいると思います。
「天井裏にLANを配線できたら、見た目もスッキリできるかも…」と考えている人もいるかもしれませんね。
でも天井裏の配線は難しそう…業者に頼まないといけないのでは?素人がやっても大丈夫?危険なのでは?必要な道具は?などなど、気になる点もありますよね。
今回は、LANの天井裏配線について解説します。
うまくやれば費用を節約しながらスッキリきれいに配線できるかも?ぜひご覧ください!
パッとみでわかる目次
自分で配線する場合の注意点
天井裏に自分でLAN配線を通す場合には、天井裏に配管があるかどうかをチェックする必要があるよ。
最初に結論ですが、天井裏配線を自分で行うことは可能です。
ただいくつか条件があり、注意事項もあります。
まずは基本事項の確認から始めていきましょう。
天井裏に配線できる場合とできない場合
さきほど天井裏配線は自分でできると書きましたが、決して簡単ではありません。
そして天井裏配線ができるかどうかは、ある1つの条件を満たしているかどうかでほぼ決まります。
その条件は「天井裏に配管が設置されていること」。
戸建の家など、一般的な建物は電源のケーブルや電話線が天井裏を通って各部屋のコンセントに繋がっています。
その配線を容易にするため、天井裏には各部屋にケーブルを通すための配管が敷設されていることが多いのです。
配管さえあれば、天井裏からそれぞれの部屋までの配線がしやすい上に、それぞれの部屋のコンセントの裏からLANケーブルを取り出すことができます。
逆に天井裏に配管が設置されていない場合は、配線を諦めたほうがいいと思います。
狭い天井裏を、配管がない状態で配線することは非常に困難なためです。
梁や柱に阻まれ、思うように配線できないでしょう。
ここから以降の説明も、配管がある前提で進めていきますので、ご承知おきをお願いします。
点検口の必要性
ところで、お住まいのお家には天井に入るための点検口はありますか?
建物の骨組みとなる柱などの状態チェックやメンテナンスのために、天井裏に入るための点検口がある場合があります。
洗面所やお風呂場などに付けられているケースが多いですね。
もし点検口があれば、天井に入るのが非常に楽になりますし、点検口のすぐ近くに配管が来ていることも多いため作業も簡単になるでしょう。
もし点検口がない場合、今後のメンテナンスのことも考えて点検口を取り付けてもいいかもしれません。
実は点検口はキットが販売されており、DIY工事で取り付けることができるのです。
キットの価格は2,000円前後。意外と安いですね。
点検口がない方は、一度検討してみてくださいね。
LANケーブルを天井裏に自分で配線する方法
自分で天井裏にLANケーブルを通す場合には、配線ルートを考えてみよう。
簡単にできるように思えるけれど、天井裏での作業は、結構大変なんだよ。
それではここから、LANケーブルを天井裏に配線する方法について紹介していきます。
慣れていないと苦戦する作業ですので、きちんとステップを踏んで取り掛かることが重要です。
配線ルートを考える
まずは配線ルートを考えます。
天井裏を見て、LANでつなぎたいそれぞれの部屋用の配管がどれかをチェックします。
合わせて、それぞれの配管にLANケーブルを通すだけのスペースが空いているかどうかもチェックしてください。
- それぞれの部屋に向けた配管がある
- それぞれの配管に、LANケーブル分の隙間がある
これが確認できればおそらく配線も可能でしょう。
LANケーブル工事に必要な工具
配管の状態を確認できたら、いよいよケーブル工事に取り掛かります。
必要な道具があるかどうかを確認しましょう。
工事内容は「天井裏経由で2つの部屋を配線し、それぞれの部屋の壁のコンセントからLANケーブルを取り出す」というもので想定しています。
必要な道具は下記のとおりです。
- LANケーブル
(長さを自由に決められるよう任意の長さで切って使うことができ、コネクタが付いていないもの) - 情報コンセント
(壁のコンセントをLAN対応のものに交換する場合に必要) - モジュラージャック
(情報コンセントにLANの口を付ける場合に必要) - ビニール紐
(配線作業の際に使用 ※詳細後述) - 掃除機
(配線作業の際に使用 ※詳細後述)
LANケーブルの配線方法
それでは具体的なLAN配線工事の方法です。
- 天井裏に入り、LAN配線したい部屋のうちどちらか1つの配管に、長く伸ばしたビニール紐を入れます。
- 部屋側のコンセントを外し、配管の先端に掃除機をつけて吸い込みます
→天井裏から入れたビニール紐が吸い込まれてくる - ビニール紐にLANケーブルをくくりつけ、天井裏側から引っ張る(部屋と天井裏の間の配線完了)。
上記の作業をもう1つの部屋側でも行うことで、天井裏経由で部屋間の配線ができた形になります。
あとはそれぞれのLANケーブルの終端にモジュラージャックと情報コンセントを取り付ければ完了。
ケーブルが一切露出しない形で部屋同士が繋がりますね。
業者に依頼するのと自分で配線するのとどちらが良いのか
天井裏のLANケーブル配線工事は、業者に頼むと高くついてしまうというデメリットがあるよ。
だけど、品質に問題なく、納得できる仕上がりになるね。
さて上記のような手順で行われる天井裏LAN配線ですが、そもそも工事は自分でやっていいのでしょうか?あるいは業者に任せたほうが良いのでしょうか?
結論的には、自分で工事しても大丈夫です。
ただ自分でやる場合と業者にお願いする場合とで、それぞれメリットとデメリットがありますので以下にご紹介します。
業者に依頼するメリット、デメリット
業者に依頼する場合の最大のメリットは「品質の高さ」です。
また慣れた業者であれば、天井裏を見ることで物理的に配線できるかどうかを判断できるはずですので、より確実な工事が期待できます。
デメリットとしては、自分でやるよりもどうしても費用が高くなってしまうという点が挙げられます。
自分で配線するメリット、デメリット
LAN工事を自分で行うと、コストを抑えることができるね。
だけど、完了までに時間がかかってしまうことも多いし、思っていたように仕上がらない事もあるから注意が必要だよ。
業者に依頼せず、自分で配線する場合のメリットは、やはりコスト。
自分で工事を済ませてしまえば、必要なものは材料費だけになりますからね。
デメリットとしては、作業時間が業者よりもかなり長くかかるという点。
ここはプロではありませんから、仕方がない部分ですね。
もう1点のデメリットは、業者作業に比べ作業品質が劣る点。
天井裏にある他の配線や、建物の柱などは、ちょっとの傷でも大きなダメージを受けますので要注意。
これらが不安な場合は、業者にお願いするのが正解でしょう。
まとめ
天井裏へのLAN工事は、自分でもできるけれど、専門業者に依頼する方が、安全でスピーディーに作業を進める事が可能だよ。
LANケーブルを天井裏に配線する工事について解説しました。
条件さえ揃っていれば決して不可能ではない天井裏配線。
自分でやってみたい方は、本記事を参考に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただ、くれぐれも事故や怪我がないよう、入念な準備の上、気をつけて作業してくださいね。