マンションでもLAN工事は可能?LAN工事業者が施工できる範囲とは?

マンションにLAN工事はあり?マンションにおけるネット回線の需要は「必ず」といってよいほど、一戸一回線の需要があります。

大型のマンモスマンションなどは、無線LANのSSIDを20個や30個は拾えるほど、たくさんの回線があることが確認できますが、そのような環境下では、無線LANにてまともな回線速度なんて、そうそう出るものではありません。

そんな時、有線LANの可能性を鑑みてしまうものですが、マンションであるが故に、工事や加工については、遠慮してしまいがちです。

このような状況下で、どうやって、有線LAN工事を進めることができるのでしょうか。

マンションやアパートにおける、LAN工事依頼時のノウハウを解説していきます。

 

マンションで新たにLAN配線の施工をする場合には

管理業者やオーナーへ、LAN工事許可を相談しよう初めての一人暮らしで、賃貸マンションを契約したとき。

家族ができ、ファミリーマンションを買ったときや、借りたとき。

または、そのような「初めて」ではない場合にしてみても、生活上の利便性という観点から「この部屋に有線LANがほしかったんだよな」と思う場面はよくあります。

しかしながら、アパートやマンションは、戸建てとは違い、オーナーや管理組合がいる、いわゆる「独断で物事を解決できない」建物です。

 

管理組合に確認

売買にて購入したとするマンションにおいても、勝手に壁に穴をあけたり、共用部分を加工するのはご法度であることが多々あります。

しかし幸いなことに、LAN工事そのものは影響度が少ないため「一言言ってくれればそれでOK」とする管理組合が多いのです。

また、殆どのマンションには管理組合とともに管理業者がいますので、管理業者に窓口になってもらうのが一番手っ取り早いです。

交渉の際は、説明資料として写真や施工イメージを記載した紙を持参し、説明に用いると、説得力が大幅に増します。

管理業者は、管理組合のルールや意向を熟知している業者ですので、説明資料を用いれば、その場の判断で解決できたり、現地での説明をしなくても済む場合があったりします。

 

オーナーに確認

賃貸マンションやアパートのLAN工事を要望する方は、なかなかいらっしゃいませんが、「賃貸住宅のアップグレード」を副次的な目的とするのであれば、OKを出したり、中には工事代金を負担してくれるオーナーも居たりします。

交渉を進めるうえで最も効果的なのは「どういう工事を行うのか?」をオーナーが一目瞭然でわかる、説明資料をもちだすことです。

これは、LAN工事業者から、製品のカタログや見積書などを入手できますので、そちらをもって交渉することが望ましいといえます。

またオーナーも、住居を構える身ですので、アポなしで行くことなど言語道断です。

賃貸管理業者を通じて、アポイントを取るなどの手段が必要です。

しかし、賃貸管理業者からしてみればLAN工事は手間以外の何者でもないため(賃貸あっせんも兼ねている業者であれば話は違いますが)、「このマンションは工事禁止です」と、オーナーの意向を確認せずに断られるケースが後を絶ちません。

「オーナーに住居のことで、直接相談したいことがある」と持ちかけ、主旨については深いところまで説明する必要はないでしょう。

 

マンションでもできるLAN工事とは

LAN工事業者にお任せしようマンションは隣家との距離が至近であり、壁ごしに迷惑をかけるのではないか、と心配がつきものです。

しかし、既存のコンセントやTVチューナーは、なぜそこに存在しているのでしょうか。

マンションもアパートも、壁内に様々なケーブル類や管が隠されています。

こちらをどうにかすることで、LANケーブルを設置することができないのでしょうか。

実は、LAN工事業者はそういった事情も鑑みて工事を請け負ってくれるのです。

 

現地調査によって異なるLAN工事の内容

まずは現地調査を依頼しなくてはなりません。

殆どの場合「現地調査→見積もり→施工→料金支払い」というプロセスを踏んでくれるため、現地調査や見積もりに限っては無料でやってくれますが、念のため「現地調査や見積もりは無料か?」を確認したほうがよいでしょう。

LAN工事業者が現地調査をする上でのポイントは、主に3つあります。

 

①現地ルータ及びONU装置の位置

②LANケーブルを引き込むポイント(複数も可)

③「①②」間の経路の確認

 

特に「③」の経路確認は最も重要なポイントであり、場合によっては、「①②」に関しては、再調整する必要がでてくるかもしれません。

また、そんなに難しくない施工だと判断された場合は、すぐさま見積もってくれることでしょう。

 

埋め込み配線工事が可能か

マンションやアパートもそうですが、大抵の建屋の壁内にはCD管と呼ばれる、ケーブル類が導入されるための、じゃばら状の管が通過しています。

このCD管が結構重要であり「③を通過するCD管に空きがあるか」もしくは「他のCD管が存在するか」が決め手となります。

またこの埋め込み配線の最もたるメリットは、室内の景観を崩すことなく、LANケーブルの配線が可能であることです。

さらに、CD管がLANケーブルをがっちり固定し、外気に晒されることもなくなるため、耐久性がぐんと向上します。

もしCD管が導入されておらず、新たにCD管を導入する必要がある場合、障壁となっているコンクリートの穴あけ施工などが追加されるため、工費が跳ね上がってしまいます。

しかし、コスト面をどうしても気にする必要があれば、次の手を考えなくてはなりません。

 

露出配線によるLAN工事

LAN工事業者は露出配線についても、専門家です。

モールやフラットケーブルなどをうまく使い、ケーブルが通過しにくい窓やドアをすり抜け、目立たず/安全性を確保した上で、露出配線を施工してくれます。

埋め込み配線によるCD管にいるときよりも、LANケーブルの耐久性は低下しますが、それでも頑丈なモールによって保護されるため、LANケーブルの破損や、人が引っかかって怪我をする事態になることを防いでくれます。

実は、こういった安全性を確保するという観点で、露出配線こそ、素人手のDIYではなく、LAN工事業者にお任せしたい処です。

 

自分でLAN工事はできるのか

自分でLAN工事をDIYしようLAN工事業者の作業や、インターネット上に点在しているマニュアルや動画などを見て「もしかしたら、自分たちでも施工出来るのではないか」と思うこともあるかと思います。

もちろん、ここはYesとお答えいたします。

しかし、LAN工事については、プロの専門家がいるぶん、大変で難しい作業であることはご自覚いただいたほうがよいかもしれません。

LAN工事を自分で行うことのメリット、デメリットを解説します。

 

LAN工事を自分で行うメリット

LAN工事をDIYにて行う際の最もなメリットは「コストが安く済む」という部分です。

またDIYの側面もありますので、自分で材料を買い、自分で施工することを楽しめる方であれば、苦痛なくこなすことができるかもしれません。

なお、LAN配線工事は自前でやると、施工に関する知識や、自宅のケーブル配線状況がわかるなど、様々なことが見て取れるようになるので、今後の役に立つかもしれません。

 

<LAN工事を自分でやる際のメリット>

・施工費がゼロ、材料費が安価に済む

・自分が思うようにレイアウトできる

・LANケーブルの特性や施工方法など、LAN配線関連の知識や、自宅の配線状況を知ることができる

 

LAN工事を自分で行うデメリット

自宅や自室とはいえ、脚立を使用したり、天井裏へ進入したりするような工事は、時には大変な危険が付きまといます。

また、DIYにありがちなのが「自分の思い通りにデザイン施工できなかった」という後悔です。

それでも自分の手で作ったことに満足できるのであれば、問題ないのかもしれませんが、目に付く所は、そこに住んでいる限り、延々とその醜態を露呈してしまいます。

なお、初心者にありがちなミスの一つに「LANケーブルの選定方法を間違えた」というものもあります。

高速な通信速度を重視してカテゴリー7を検討しているのであれば、それはやめておいたほうがよいでしょう。

カテゴリー7の材料費はカテゴリー6Aの数倍であり、コストが高い割には10Gbps/600MHzと、カテゴリー6A(10Gbps/500MHz)と余り変わりありません。

このように、LANケーブルにおいても様々な規格とバリエーションがあるため、ある程度理解している人でないと、対応が難しい一面もあります。

 

<LAN工事を自分でやる際のデメリット>

・天井裏や脚立を使用した作業となると、転倒や怪我の危険が伴う

・素人手によるレイアウトなので、汚くなったり、うまくいかないことがある

・既存のケーブルや壁を傷つけてしまう可能性がある

・LANケーブル規格やその他材料/工具で誤ったものを導入してしまう

 

まとめ

まとめ売買や賃貸に限らず、マンションやアパートにおいても、LANケーブルの配線工事は可能です。

また、LAN工事業者を選定したあと、現地調査と見積もりをもらい、住居のオーナーや管理業者にお伺いを立てに行くのが、初回の一連のプロセスです。

 

自らも積極的に動かなければならないという点では、結構大変な思いをしてしまいますが、LAN工事業者であれば、様々なプロの観点から、物事をアドバイス、または根本的に解決してくれることでしょう。

施工においても、壁内に管が無いケースやモールなどが必要になった際も、柔軟に対応してくれます。

 

LANケーブルの配線をDIYするのも良いのでしょうが、脚立から落ちる、施工時に怪我をする、などの危険を伴うため、怪我をしても自己責任であるという感は、否めない事実です。

OAフロア等において、業務上である場合は「怪我のための労災認定」をしなくてはならないケースが出てくるかもしれません。

ここは一つ、プロのLAN工事業者にお任せしてしまうのが、最もリスクが少なく、正しい選択なのかもしれません。

 

LAN工事業者にお任せするか、自分たちでDIYをするか。

非常に難しい線引きの一つであるとは思われますが、LAN工事業者に現地調査と見積もりだけでも、お願いしてみるのも、よい判断かもしれません。