LANケーブルを整理するときに束ねるのはあり?気を付けれなればいけない注意点とは?
LANケーブルが何本も床に延びていると、綺麗な部屋でも散らかって見えてしまうんだ。
今回の記事では、LANケーブルを綺麗にまとめる方法について、詳しく見ていこう。
会社内でも自宅内でも、LANに繋がるパソコンを増やしてより便利に使っている人は多いと思います。
しかしそうなってくると増えてくるのがLANケーブル。
HUBやルータからたくさんのLANケーブルが延びていて、机の下や床の上に広がっている…なんて事態になっていませんか?
LANケーブルがバラバラとしている状態は、あまり見た目が良いものでもありません。
ここは束ねてまとめ、スッキリさせましょう。
とは言え、ただ単純に束ねればいいのかというと、そうでもないのがLANケーブル。
ネットワーク管理の面から見ても、ケーブルをどんな方法でどの程度束ねるのか…というのはなかなか難しいものだったりします。
それなりに深い一面があるのです。
今回は、LANケーブルを束ねて整理するというテーマで、方法や注意点を解説します。
ケーブル整理にとりかかる前にぜひご一読をおすすめします。
パッとみでわかる目次
LANケーブルを束ねる方法
LANケーブルを束ねるなら、結束バンドやお菓子やパンの袋なんかについている針金入りの「ねじりっこ」などがお勧めだよ。
LANケーブルを束ねる方法はいくつかあります。
ここでは代表的なものを二つご紹介しますね。
結束バンドを使用する
1つ目の方法は「結束バンド」です。
LANに限らず、家の中や車の中など、配線があるところで目にする人や使っている人もいるでしょう。
この結束バンドもいろいろなタイプのものがありますが、大きくわけて「ナイロン式」と「マグネットテープ式」の2つがあります。
ナイロン式はケーブルを結束したら原則的には外せないものとなります(外したければ切るしかない)。
ほぼ永久的に固定される方式ですね。
マグネットテープ式はナイロン式に比べると柔軟で、何度でも取り外しができます。
同じ経路を通るケーブルが追加されたときなど、簡単に結束し直すことができますね。
ただ強度はナイロン式より劣ります。
時々勝手に外れていることも…
ねじりっこを使用する
こちらもケーブル結束の定番です。
電化製品を買ったときなど、電源ケーブルはよくこのねじりっこでまとめられていますよね。
多くの人が目にするものではないでしょうか。
ケーブルをまとめて軽くひねるだけで結束できる、この手軽さがねじりっこの最大の魅力です。
あまり強度はありませんが、2~3本のLANケーブルをまとめる程度であればもっとも使い勝手が良いと言えるでしょう。
ちなみに、このねじりっこの正式名称はよくわかりません(笑)
意外なところが謎に包まれているアイテムですね。
LANケーブルを束ねることのメリット
LANケーブルを綺麗に束ねると、ひっかけて転んでしまうことがないし、部屋が片付いて見えるよ。
その他にも、配線管理を楽に行うことができるというメリットがあるよ。
ではここで改めて、LANケーブルを束ねることによるメリットをご紹介したいと思います。
ケーブルを束ねるなんて非常にシンプルな話なので、あまり意識したことのない人のほうが多いかもしれませんが、まずは原点に立ち返ってみましょう。
見た目がすっきりしてキレイに仕上がる
LANケーブルを束ねる最大の目的は「見た目がスッキリ仕上がる」ということですね。
オフィスやご家庭で複数台のパソコンを使用したり、プリンタやインターネットをいくつかの機器で共有するなどといった事をしようと思ったら、LANは必須です。
必然的に、LANケーブルが増えてしまうことは避けられないと言えるでしょう。
とは言っても、たくさんのケーブルが机の上や床の上など目につくところに這い回っているのは、美観を損ねてしまうものです。
これを解消するために、せめてケーブルをまとめてきれいな雰囲気を維持しましょうというのが、LANケーブルを束ねる目的。
不思議なもので、乱雑なLANケーブルをまとめただけで、目に見えている物自体は減っていないにも関わらずきれいな雰囲気が出るものなのです。
また机の下など、普段そうそう目につかないところのLANケーブルも、束ねておくことをおすすめします。
足を引っ掛けてしまうなどのトラブルを避けられますよ。
どれがどこに繋がっているか管理がしやすくなる
ケーブルを束ねることは、見た目だけではなく管理の面からもメリットがあります。
どの機器とどの機器がつながっているかがわかりやすくなるため、構造を把握するのが簡単になるのです。
LANのトラブル対応にしてもLAN工事にしても、スムーズに進捗させるためには各種の管理資料を整備している人は多いと思います。
しかしどれだけ管理資料を整えても、現場に行ったときにすぐに状況を把握できているようになっていなければ、その価値も半減してしまうでしょう。
ケーブルを束ねることは、管理レベルの向上にもつながるのですね。
なお、どの機器同士がつながっているかをより正確にわかるようにしようと思ったら、ケーブルをまとめることに加えLANケーブルの両端にタグをつけると良いでしょう。
LANケーブルを束ねるときの注意点
LANケーブルを結束する時には、強く締め過ぎないようにしよう。
その他にも、異種の配線を一緒に束ねるのもやめよう。
さてそんなわけで、早速LANケーブルを束ねてしまおうと思った方もいるかも知れいませんが、ここでいくつか注意点がありますのでご紹介します。
たかがケーブル結束とはいえそれなりに奥が深いもの。
注意点は事前に確認しておきましょう。
電源ケーブルとは一緒に束ねないようにする
ケーブル結束する際、LANケーブルと電源ケーブルを一緒にしないようにしてください。
異質のケーブルを束ねることで、少なからず干渉すると言われています。
結束の単位は、LANケーブル結束用、電源ケーブル結束用といった具合に、用途に応じて分けるようにしましょう。
きつく締めすぎてしまうと断線やネットワーク障害の原因になる
結束はきつく締めすぎないようにしましょう。
LANケーブルは横からの力にさほど強くなく、あまりに強く締められると内部が曲がってしまい、正常な通信ができなくなる可能性があるからです。
またネットワークは日々変化していくものです。
ケーブルの追加や変更が必要なときに、結束がきつすぎて取り外せなくなってしまっては元も子もありません。
そういう意味からも、きつく締めすぎないようお願いします。
また、結束バンドなどを机や棚などの什器にくくりつける方もいますが、これもあまり好ましくありません。
机や棚を単体で動かしたくなったときに、引っ張られて断線などということになりかねませんからね。
ケーブル結束の対象はケーブルのみとする。
この原則は忘れないようにしましょう。
まとめ
LANケーブルを綺麗にまとめる方法について見てきたけれど、意外と簡単にできそうだよね。
LANケーブルが束ねてあると、部屋がスッキリとして見えるから、できるだけまとめておくのがお勧めだよ。
今回はネットワーク技術の話から少し離れ、ケーブルの結束についてお話ししました。
ケーブル結束においても安全性は最重視したいところですが、美観も大事です。
また拡張性などの運用視点も考慮する必要があるなど、いくつかの視点でバランスを取る必要があるのです。
意外と奥の深いケーブルの結束。
こういう細かな作業もおろそかにしないことが、より良いネットワーク管理につながるでしょう。