OAフロアへのLANケーブル配線!CD管無しでも配線出来る、プロ技とは?

ネットワーク接続、プロの技OAフロアやマンションなどの、事業所や住居などを目的としている建屋は、緻密に配管スペースなどが空けられているところが殆どです。

そういった場所は、CD管があらかじめ設置されていないと、新設するケーブルや配管にとても対応しきれず、素人の手では難航してしまいます。

簡単にいうと、プロに任せてしまえばよいのでしょうが、プロも実践する、配管なしのLANケーブル配線方法を解説していきます。

 

そもそもCD管とは何だろう?

CD管、実物写真屋内においては、あまり見かけることのないケーブル配線は、実は壁や天井や床などにひっそりと忍び込んで、我々の生活を支えています。

そんな場所は、ほこりやゴミが散り積もるでしょうし、日々、通電しているとなると、経年劣化によるショートからの、発火の恐れも出てきます。

ケーブル類にとって、そのような過酷な環境を耐え忍ぶために敷設されているのが、CD管なのです。

 

屋内外を問わずLANケーブルを配線出来る、心強い味方!

CD管は、LANケーブルや電源ケーブルを収容する、ジャバラ状の配管のことをさします。コンクリートなどが埋設されているような壁をもつ建屋などに主に使われ、耐火性に優れている一面を持っています。

なぜ「耐火性に優れていなければならないか」というと、電気ケーブルなどは、劣化や破損などにより銅線が露呈してしまうと、むき出しの銅線同士でショートを起こし、それが発火し、火災に繋がりやすい危険を孕んでいます。

最近では、沖縄の首里城が全焼した原因が電気ケーブルのショートだったという可能性が浮上しており、あらためて、設備の耐火性が見直されています。

また、CD管の特徴の一つとして、オレンジ色であることが多く、まれにグレー色や、他色のものも存在します。

CD管は、よくマンションや木造の一軒家などに使用されており、一般的に部屋間の配線の際に使用されています。

CD管とは別の意味で、PF管という、屋外専用の配管も存在します。

 

CD管はこんな所にも使われる!CD管の利便性のついて

エアコンの室外機などに主に使用されている「白い管」もありますが、あちらはPF管といい、屋外などの対候性に優れた管となっています。

防犯カメラや電飾などは屋外向きのものが殆どであり、配線するためのケーブルに、日光や風雨などからの劣化を防ぐため、対候性が求められます。

また、病院やホテルなどの大規模な施設に対しても、CD管が積極的に使われています。

CD管は、例えば、Aフロアから同階のBフロア、Aフロアから数階先のCフロアなど、事細かにルートが設定され、後付けの新設ケーブルにも対応できるように工夫がこなされています。

 

CD管の弱点、使用上の注意

CD管は屋内配線に使用されるため耐火性に優れていますが、屋外用のPF管ほど対候性に優れているわけではありません。

素人手でCD管を設置するような状況は殆ど無いのでしょうが、工事業者によっては、CD管とPF管の知識がなく、適当に敷設してしまうような業者も存在します。

対候性に難のあるCD管が屋外でボロボロになっている姿を見かけることもあります。

おそらく、コストパフォーマンスの観点から、大量買いした材料を使い切ってしまいたいという思惑もあるのでしょうが、今後数十年と付き合っていく施設なのですから、施主の目から見ても「おかしい」と思う部分は、質問したり、指摘したりすべきです。

 

まさかの「CD管が無い!」状況とは

この古民家には、、LANケーブル配線できるの?壁内にCD管を敷設するような余裕が無かったり、CD管内が他のケーブルで満杯であったり、古い建屋だとそもそもCD管が無かったりすることもよくある話です。

では具体的に、どういったケースがあるのでしょうか。

 

かなり「古い」建物である

昭和後期頃までに造られた建造物は、CD管が無いことも多く、蓋を開けてみるとケーブル類がむき出しになっているケースがあります。

また、電気ケーブルをステープルで固定しただけの配線をしていることも多く、LANケーブルなどの他のケーブルが介入する余長が無い施設も散見されます。

特に、上下道配管や構造上の問題で下がり壁になっている所は、配管を新設するために、ドリルで穴あけをしなければケーブルの配線ができないことも多く、工事業者にとっても、難題になっていることもよくある話です。

 

既存のCD管が、他社のケーブルにガチガチに収容されていた!

多数の階層やフロアを持つテナントビルにありがちなことなのですが、既存のCD管が他社のケーブル類で満杯となり、CD管を新たに敷設しなくてはならない事態になることもあります。

あくまで壁内は共有スペースという位置づけであるため、既存のテナントに「CD管を空けてほしい」と要求することもできません。

この場合、追加の工費が必要となり、少しばかり痛手を伴うことになるかもしれません。

 

そもそも、OAフロアの造りではない

歴史的施設や、住居用施設をOAフロアにしたなど、そもそもの用途外の施設を流用した施設に多いことですが、OAフロアに適していない施設に当たってしまうこともあります。

特に天井は、屋根が直接天井になっていたり、直に敷いた床に配管するようなスペースが無かったりすると、CD管が露呈した状態で敷設されることも多く、景観上もよくありません。

また、床下にケーブルの抜け道がない場合などは、通気口からCD管やケーブル類を敷設することになり、通気の観点からも悪影響を及ぼします。

 

CD管が無い場合でもお任せ!心強い、プロ直伝アイテム

CD管が敷設しにくい、または不可である施設に対して、プロの配線業者は、一体どのように配線を施すのでしょうか。

LANケーブル配線の際に使用する材料や道具は、実に様々なものがあります。

その様々な材料や道具は、こういった配線が困難な状況に対して、柔軟に対応してくれます。

 

基本中の基本!でも奥が深い、モール敷設

床や壁へLANケーブルを固定する、モールモール敷設は、右図のように、ケーブルを壁の隅を這わせるように設置されます。

ケーブルの露呈はなくなりますが、モールそのものが露呈する形となります。

壁中に隠せない、もしくは、中途半端な位置からLANケーブルが頭出しをしているような状況をカバーするのが主な役目です。

中には、床下を這わすことができる、床下用のモールも存在します。

引っかかってLANケーブルが破損したり、人が転倒してけがをすることを防ぐことができます。

LANケーブルを2本収容できるものから、8本以上を収容できるものまで、様々なバリエーションが存在し、通販やホームセンターなどで仕入れることができます。

 

ドアや窓をすり抜ける、フラットケーブル

窓やドアをすり抜ける、フラットケーブルフラットケーブルは、LANケーブルそのものをフラットな形状にしたものを指します。

これが何の役に立つかというと、ドアの隙間を通過できたり、窓のサッシの隙間を通貨できたりと、狭いところで絶大な効力を発揮してくれます。

特に鉄筋コンクリートの壁を持つような施設は、壁への穴あけが不可能である場合も多いので、このフラットケーブルが大活躍することもよくある話です。

しかし、フラットケーブル同士を重ねて設置したり、ノイジーな環境下(電子レンジなどの家電の近くに設置するなど)で運用すると、電波干渉などで帯域が低下することもあります。

LANケーブルは外皮によって、外部のノイズを受けにくい構造をしておりますが、この外皮がなくなった分、ノイジーな環境に弱くなったと思っておいたほうがよいでしょう。

また、設置する場所は、ドアや窓などの隅であるため、ドアや窓の開け閉めの干渉を回避するような設置方法が望ましいです。

それは主に、ドアの下のほんの僅かな隙間や、窓のサッシと壁の間だったりと、抜け目を見つけることがポイントです。

とても便利なケーブルですが、設置場所には注意を払う必要があります。

 

いざという時の奥の手、無線LAN!

ケーブル要らずの無線LANLANケーブルが諸事情により、うまく設置できないというのはよくある話で、その場合に無線LANを使用するというのも一手です。

無線LANはパソコン機器への接続にLANケーブルを用いないことから、主にノート型やモバイルなどのパソコンに使用されています。

しかし、LANケーブルが設置できない事情にて、デスクトップパソコン上でも無線LANを使用するというケースもあり、今ではオフィスフロアには必須の存在となっています。

近年ではチャネルボンディングという技術により、複数の周波帯を統合して無線LANの速度を増幅させたりと、回線速度に飛躍的な躍進が見られています。

一昔前までは、せいぜい11Mbps(2.4GHz帯を利用)~54Mbps(5GHz帯を利用)程度だった通信速度が今では300Mbps前後(チャネルボンディングによる高速化)といわれたり、6Gbps(複数のストリームを使用)台だといわれたり、もはや有線LANを超越してしまいそうな勢いです。

ですが、無線LANはいまだに認証失敗やノイズ干渉による通信障害が多い接続方法であることに変わりはありません。

無線LANを使用するということは、すなわち、通信障害時に、無線LANの状況を疑わなければならないという、不安要素が増えます

無線LANを導入する際のメリットのほか、デメリットも踏まえ、着実に計画することが望ましい判断でしょう。

 

まとめ

まとめLANケーブルのほか、電源ケーブルなどを配線する際に活躍するCD管は、ケーブル劣化の保護のほか、フロア間の先導すら担ってくれます。

もはや生活や業務の中に、CD管やPF管は切っても切れませんが、CD管が設置できないという施設があることもよくある話です。

CD管が敷設できない場合の解決方法として、モールやフラットケーブル、無線LAN等のいくつかの方法があります。

これらは素人手にも実施が可能であるため、多くのオフィス設計者や個人が対応していたりします。

本当は、こういった施設内の整備は、LAN工事業者などのプロにお任せしたほうが、トラブルも少なく、きれいに処理してくれるので、お勧めしたいところです。