ビジネスホンの見積もりにある主装置とかユニットって何?交換機とは違うの?
ビジネスホンを導入する時には、主装置やユニットが必要になるんだ。
この主装置やユニットにはどんな役割があるのか?詳しく見ていこう。
ビジネスホンの導入にあたって、見積もりをとる必要があります。
見積もりには、電話機設置料金のほかに、主装置やユニットといった言葉も書いてあります。
主装置やユニットとは何かと感じている方も多いでしょう。
主装置やユニットは、ビジネスホンが機能するために欠かせないものです。
今回は、ビジネスホンにおける主装置やユニットとは何かを解説していきます。
交換機との違いについても触れるため、合わせて知っておきましょう。
パッとみでわかる目次
ビジネスホンにおける主装置の役割とは?
ビジネスホンは、電話機だけでは機能せず、主装置やユニットが不可欠です。
主装置やユニットがなければ、外線や内線などビジネスホンの機能を果たすことができません。
ビジネスホンにおいて、主装置がどのような役割を果たしているかを見ていきましょう。
主装置はビジネスホンの要
ビジネスホンは、家庭用電話機と異なり、複数の電話機を同時に使うことができるように、複数の回線がつながっています。
家庭用電話機では、電話回線はひとつで、複数の電話や内線は使用できません。
ビジネスホンの主装置は、複数回線を集約し、着信や発信を各ビジネスホンに分配する役割を持っています。
主装置がなければ、家庭用電話機と同じように、1つの電話を使っていると着信・発信ができなくなるため、ビジネスホンの要と言うことができるでしょう。
主装置はサイズによって、ビジネスホン設置台数や回線数に違いがあります。
オフィスやお店の規模に合わせた主装置を選ぶことで、より多くのビジネスホンを利用できるようになります。
主装置のビジネスホン設置台数や回線数は、ビジネスホンの増設にも関わる部分です。
設置台数上限を超えて設置できないため、場合によっては改めて新設する必要もでてきます。
ユニットにも関わりがあり、ユニットの項目でも解説しています。
オフィスやお店の従業員が増える可能性がある場合は、主装置とユニット選びに注意しましょう。
主装置にはユニットと呼ばれる基盤が必要
主装置は、ビジネスホンの回線を収容・分配する装置ですが、主装置だけでは機能しません。
主装置に、ユニットと呼ばれる基盤を組み込むことで、ユニットそれぞれが持つ機能が主装置にプラスされます。
ユニットには、外線・内線の統制や転送、電話番号表示など、ビジネスホンの機能が記録されています。
主装置とユニットがセットでビジネスホンを使うことができます。
接続可能な回線数もユニットによって決まります。
社員の増加が予想されている場合は、ビジネスホンの増設を考慮して、最大接続数に余裕を持つ必要があります。
ビジネスホンや主装置やユニットがないと稼働できないんだね。
主装置に変わる交換機を導入するという方法もあるよ。
主装置と交換機の違いについて、チェックしてみよう。
交換機とはどう違うの?
オフィスの電話機が、主装置ではなく、PBXと呼ばれる交換機で制御されている場合もあります。
交換機の役割も、主装置と同じく、複数回線の統制などを担っています。
主装置と交換機にある主な共通点には、
- 外線の統制・共有
- 内線、転送できる
- 通話の録音、保存
など基本的な役割が多いです。
交換機と主装置の主な違いとしては、
- 電話機の接続数
- 接続できる周辺機器
- 導入費用
が挙げられます。
主装置では、数十台~数百台が接続できる電話機の目安ですが、交換機では数千台の電話機を接続することができます。
主装置が1つのオフィス向きであることに対して、交換機は複数の拠点の電話回線に適しています。
オフィスが複数ある企業などでは、交換機を採用することも多いです。
交換機は、接続できる周辺機器が、主装置よりも多いです。
スマートフォンやパソコン、他拠点の電話機など、幅広いビジネスホンの利用ができます。
主装置を経由したビジネスホンも多機能化しているため、周辺機器との接続ができる場合もあります。
ビジネスホンの導入における費用にも違いがあります。
主装置は、数万円~数十万円で設置できますが、交換機は数百万円~数千万円と高価です。
回線をつなぐ必要のある拠点の数や機能、セキュリティなどを考慮して、主装置とPBXどちらでビジネスホンを導入するか検討する必要があるでしょう。
ユニットにはどんなものがあるの?
ビジネスホンの要である主装置には、ユニットが組み込まれています。
ユニットには、さまざまな種類があり、組み込まれているユニットによって、ビジネスホンの機能も変化します。
主装置に組み込むユニットの組み合わせで、よりオフィスに合ったビジネスホンにすることができます。
どのようなユニットがあるかを、外線系ユニット、内線系ユニット、拡張系ユニットに分けて、ご紹介していきます。
ビジネスホン導入に必須となるユニットには、様々な種類があるよ。
ユニットの種類や特徴についてチェックしてみよう。
外線系ユニット
ビジネスホンの外線ユニットは、発着信をビジネスホンにつなげる役割を果たします。
基本的なユニットで、ビジネスホンの使用に欠かせないユニットです。
ビジネスホンに使用する電話回線には、いくつかの種類があり、ユニットも対応しています。
- アナログ回線ユニット
- ISDN回線ユニット
- IP回線ユニット
- 光回線ユニット
といった外線系ユニットがあり、対応したユニットを選ぶ必要があります。
ユニットを間違えてしまうと、外線が利用できなくなる場合も考えられます。
ビジネスホンに使用する回線に合ったユニットを選定しましょう。
内線系ユニット
内線系ユニットは、ビジネスホン同士の内線を制御するユニットです。
主装置にあらかじめ組み込まれているユニットでもあります。
オフィス内での取次に欠かせない機能です。
また主装置はサイズによって、接続できる回線数が異なります。
社員の増加やチーム編成などでビジネスホンを増設することになった時に、内線系ユニットが活躍します。
内線系ユニットを組み込むことで、接続可能回線数の範囲内で内線をつなぐ電話機を増やすことができます。
主装置ごとの接続可能な回線数は、以下の表で確認しておきましょう。
設置台数 | 電話回線収容数 | |
Sクラス | 10台 | 4チャンネル |
Mクラス | 30台 | 12チャンネル |
Lクラス | 80台 | 24チャンネル |
拡張系(多機能)ユニット(留守電やドアホンなどの機能)
拡張系ユニットは、多機能ユニットとも呼ばれ、ビジネスホンに必要な機能をプラスすることができます。
主な拡張系ユニットには、
- 留守番電話ユニット
- ボイスメールユニット
- スピーカーユニット
- ドアホンユニット
- ナースコールユニット
などがあります。
ビジネスホン自体の機能を追加するだけでなく、ビジネスホンをドアホンやナースコールなどと連動させることも可能です。
オフィス以外でビジネスホンを利用したい場合には、拡張系ユニットで機能をプラスするのが良いでしょう。
ビジネスホンにはこんな便利な機能が!
最新のビジネスホンには、便利な機能が多数搭載されているよ。
スマホをビジネスホン替わりに利用する機能や、自動折り返し機能、自動応答機能など、電話応対を効率よく進める機能をチェックしていこう。
主装置やユニットを駆使して、外線・内線や様々な機能を利用できるビジネスホン。
ビジネスホンには、他にも便利な機能が多くあります。
最新の機能を備えたビジネスホンは、スマホとの連携や音声ガイダンスなどを利用できます。
3つの便利な機能をチェックしていきましょう。
スマホとの連携で外出でも会社の電話番号で発着信可能!
ビジネスホンの種類によって、スマートフォンと連携することができます。
ビジネスホンのスマートフォン連携機能を利用することで、スマートフォンをビジネスホンの子機とすることが可能です。
会社の番号を使ってスマートフォンから電話をしたり、スマートフォンにかかってきた電話を保留にして社内につないだりすることができます。
内線番号を利用することで、社内の担当者に直接つなぐことも可能です。
主な活用例としては、
- 外出先から会社の電話番号を使ってスマートフォンで電話したい
- 担当者にすぐ要件を話したい
- 折り返すことなく、スムーズに取次ぎたい
などが挙げられます。
営業など外出する従業員が多い場合に、便利な機能と言えるでしょう。
自動折り返し発信機能で携帯の通話料金を節約!
営業など外出先からオフィスへ電話することも多いでしょう。
業務の確認や諸連絡など、電話の頻度が多くなるほど、携帯電話の通話料金がかさんでしまいます。
従業員にとって、通話料金が痛い出費となるかもしれません。
自動折り返し発信機能は、通話料金を節約するために、便利な機能です。
オフィスに電話をし、ワンコールで切ることで、主装置を通して、自動で折り返し発信がされます。
主装置から発信しているため、携帯電話の通話料金がかかりません。
外出先から電話が多い仕事の場合は、ぜひ利用したいビジネスホンの機能です。
音声自動応答システムを利用して適切な部署へ電話を繋ぐ!
社内に多くの部署がある企業にとっては、適切な部署につなぐ手間がかかりがちです。
従業員だけでなく、電話相手にとっても、スムーズな取次が求められます。
音声自動応答システムは、IVRとも呼ばれ、自動音声によって接続先へ誘導する便利な機能です。
音声自動応答システムは、ダイヤル番号にメッセージを割り当て、適切な部署に電話をつないでいきます。
電話がかかってくる相手に、企業だけでなく、個人の顧客がいる場合は、ユーザーにとってストレスのない電話対応を可能にします。
コールセンターなどがある大企業で導入されていた機能ですが、ビジネスホンの機能が向上したことで、中小企業でも導入しやすくなっています。
電話対応をスムーズにしたいという企業は、ぜひ音声自動応答システムのあるビジネスホンを導入してみましょう。
まとめ
ビジネスホンには主装置やユニットが必要という事が良く分かったね。
ビジネスホンによっては、便利な機能を利用することもできるから、機能面も考慮した上で、検討してみよう。
ビジネスホンにおける主装置は、複数の電話機での通話を可能にするビジネスホンの要です。
ユニットは、外線・内線、留守電などの機能を担う基盤であるため、主装置とセットで、ビジネスホンを機能をさせます。
主装置と混同しやすい交換機については、共通点が多いものの、接続数や接続できる周辺機器、費用などに違いがあります。
ビジネスホンには、主装置を通すことで、様々な機能も利用することができます。
スマートフォン連携や自動折り返し発信、音声自動応答システムなどを参考に、ビジネスホンを最大限に活用してみましょう。