屋外の防犯カメラってどういうものなの?カメラ工事の手配方法や防犯カメラの機能を大公開!

おふくろう君
おふくろう君

屋外で利用する防犯カメラには、色々な種類があるんだ。
今回の記事では、防犯カメラの種類や選び方について、チェックしていこう。

防犯カメラが出回り始めた当初は、警察や行政などの国家的な機密を監視するのが目的でした。

かし今や、それらが一般的な用途に広まり、インターネットの登場によって、企業オフィスや商店、一般家庭までにも広く普及が進められています。

いよいよ一般的になり、手に入れやすくもなった防犯カメラ。

基本的なことから、最近のトレンドに至るまでを解説いたします。

防犯カメラってどんなものなの?

防犯カメラとは、犯罪やトラブルを引き起こす要因を監視します。

防犯カメラの存在によって「監視しているぞ」という威嚇をして防犯行為を促したり、また万が一、犯罪やトラブルが発生した際の確認や証拠保全に使用されることが殆どです。

防犯と言う意味では、近所で発生した事件や事故に関連して、警察から情報提供を依頼されることも、しばしばあるようです。

防犯カメラを付ける目的

防犯カメラを付ける最もな理由の一つとして挙げられるのは、泥棒などの犯罪行為や構内の事故などを監視する目的が殆どでした。

しかし、ここ近年ではその用途が多岐に及び始め「飼い主不在中のペットや、家族の見守り」「気象用や観光用のライブカメラ」「車載カメラ」など、様々な用途に使用されるようになってきました。

防犯カメラと監視カメラの違い

防犯カメラは「監視カメラの一つの目的」です。

監視カメラには防犯/防災/計測/記録という大まかな4つの目的があり、それぞれが複合的な意味で使用されています。

例えば、一口に防犯カメラと言うだけであれば「カメラの映し出す一過性のモニターの状況のみの部分を指し、常時監視員を必要とする状況」となりますが、これを「記録する」という目的が重なれば、防犯カメラはより高性能で有益なもの(監視員が不要となる、証拠保全が出来る)へと変わります。

更に、計測という目的を要件として挙げると「映像に映し出す物の状態を正確に表示するため、より精密なカメラ製品が必要」となります。

防災という目的を要件として挙げると「より多くの人たちに見てもらう」という要件が加わるため、ライブカメラシステムや通信要件などに工夫が必要となってきます。

このように、監視カメラは様々な目的が複合的に絡み合うことで、多彩な形態での設置が可能となるのです。

防犯カメラをつけるメリット・デメリット

おふくろう君
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防犯カメラの管理を専門業者に委託すると、いつでも駆けつけてくれるけれど、コストが多くかかってしまうんだ。
自分自身で防犯カメラの管理を行えば、コストを抑える事は出来るけれど、管理や調整も自分たちで行わなければいけないから面倒に感じてしまうかもしれないね。

防犯カメラを備え付けるためには、SECOMやALSOKなどの防犯専門業者へ外部委託するか、自分たちや工事業者が設置する必要があります。

防犯専門業者へ外部委託するメリットは、自分たちが気をつけることなく「防犯行為と問題があった際の駆けつけ、警察への通報」などを全て委任できる点ですが、月間数千円ほどのランニングコストがかかる上、一度駆けつけ対応が実施されると、有無を言わさず「出動費」として2万円近い請求が行われるというデメリットがあります(この基準は業者によります)。

自分たちや工事業者にて設置する際のメリットは、必要以上にランニングスト(せいぜい、インターネット料金と電気代ぐらい)がかからない点、自分たちで防犯上のカメラ構成を考えることが出来る点、自由にカスタマイズ出来る点があります。

しかし、インターネットの調子やWi-Fiの問題や、録画保存の調整などは自分たちで解決しなくてはならない点は、デメリットであると言えます。

屋外に防犯カメラをつける前にどんな準備が必要?

おふくろう君
おふくろう君

防犯カメラを設置する時には、カメラで撮影したい範囲を考えておこう。
その他、レコーダーへの保存期間も事前に決めておくのがお勧めだよ。

屋外に防犯カメラを設置するには、まず、防犯要件を充足できるかを検討する必要があります。

思い思いの場所へ防犯カメラを設置するだけではなく、侵入者や犯行者の行動経路や逃走経路を予め予測しておく必要があります。

また、防犯カメラをいざそこへ設置することになった際は、固定具をセットするための壁や天井への穴あけ、電源ケーブルと同軸ケーブルの経路の確保などを検討しておく必要があります。

電源位置の確保や、録画するための通信要件とシステム要件も吟味する必要もあります。

カメラで録画したい範囲を決めておく

今日のカメラは画質とフレームレートが優れたものが続々と登場していますが、防犯カメラが「抜け目無くチェックしなくてはならない」のと「録画する保存領域」の関係から、1台あたりの録画範囲は、全方位に向けた設定はできません。

また、忘れてはならないのが、防犯カメラ自身の水平画角(撮影できる横の広さ)と垂直画角(撮影できる縦の広さ)です。

こちらの角度は防犯カメラの性能に偏ります。

「カバーする範囲に抜け目がなく、昼夜問わず鮮明に映り、風雨に晒される環境でないか」がポイントとなり、それに伴い、設置台数も決まってきます。

どの程度の期間レコーダーに動画を保存しておきたいか

防犯カメラが記録したデータを保管しておく、各種レコーダーがありますが、それらは機種やHDD容量によって、保存できる時間は千差万別の違いがあります。

保存方式は、一般的なものでMPEG2やMP4ファイル形式で圧縮率の高いものが選ばれますが、高画質を優先させたいため、無圧縮のMOVやAVIファイル形式で保存される機種もあります。

また、当然ながら、設置カメラの台数や解像度、フレームレートもさながら、モーションセンサー(動いたものがあると、録画を開始する機能)の有無によっても、大きく差が出ます。

防犯カメラの機種によっては「どういう条件下で、どういうオプション機能を用いるか」という状況下での保存可能日数を示しているものもありますので、製品ごとにチェックしてみるのも良いでしょう。

カメラを設置する場所が敷地内であるかどうか確認しておく

カメラの設置場所はほぼ、天井/壁/柱の3択なのでしょうが、そこに配管ができるか、電気を通せるかも、重要なポイントとなります。

そこではカメラを固定するための土台と穴あけが必須となります。

またこれは意外な要点なのですが、周辺のステークホルダー(顧客や近所の住人、従業員など)の中には防犯カメラに映されることを快く思わない方も多く、ステークホルダーへの配慮も必要です。

防犯カメラを使いこなす!最新のカメラ機能とは?

おふくろう君
おふくろう君

最新の防犯カメラには、モーションがあった時にだけ記録することができる機能や、超高画質で映像を残すことができるカメラ、外出先からいつでもカメラの映像をチェックすることができる機能など、様々な機能があるよ。

最近の防犯カメラには、ただ単に撮影するだけではなく、様々な機能が搭載されるようになってきました。

例えば、PTZカメラです。

Pはパン(水平移動)、Tはチルト(垂直移動)、Zはズーム(拡大縮小)を表し、これをリモコンによる自動、もしくは手動で行うことができます。

最近のデフォルトとなってきたドーム型防犯カメラは、PTZを半球全方位にカメラ位置を調整することができる上、ドーム型カバーによって、チリやホコリや水滴などからカメラ本体を保護します。

また、ドーム型カバーに施された黒いコーティングによってカメラ本体が見えなくなることで、ステークホルダーへは心理的な安心感を与える他、犯行を考える者にとって「カメラの向きを確認することができない」という、防犯上大きなメリットを得ることができます。

LAN化やWi-Fi化も著しく、LANケーブルのPoE機能によってデータと電気の両方が確保出来たり、Wi-Fi化した防犯カメラは「電源以外のケーブルを必要としない」というメリットも生まれます。

1メガピクセルを超える超高画質で録画が可能!

一般的なモニタで可視できる画素数は130万画素(1.3Mピクセル)と呼ばれており、これは横1280Px、縦1024Pxをかけた数値(1,310,720画素)となります。

世間では続々とその画素数を超える防犯カメラが出回り始め、既に画素数という意味では、投影に問題なく撮影できるレベルであると言っても過言ではありません。

最新の防犯カメラ事情は画素数についてはクリアされているものが多く、更に別の観点として「レンズの組み合わせでどれだけのものがどのように見えるか」がポイントとなります。

例えば、光学レンズの倍数が高ければ高いほど、より遠方のものを可視できますし、広角レンズを使用すれば、より広くモノを見ることが出来るようになります。

なお、光学レンズと広角レンズは、どちらかの性能が高ければ高いほど反比例するものであり、機器選定の上ではこの観点を気にすることになるでしょう。

倍率重視という意味では、デジタルズームも該当しますが、デジタルズームは「可視範囲をズームして切り取る」という意味の代物であり、物体を鮮明に映し出すには、画素数もそれ相応に高いものが必要となります。

外出先からでもスマホでカメラの映像を確認できる!

先述の「飼い主不在中のペットや、家族の見守り」がインターネット経由で出来るようになり、多くの方々がこのサービスを使用するようになりました。

またカメラ映像の確認は海外旅行先でも、インターネット環境があれば可能であるため、いつでもどこでも、かなりの低コストで実現できます。

以前まではカメラ自身が直接のライブカメラサーバとなり、映像と音声の送受信を行っていましたが、現在ではクラウドサービスを介することで、セキュリティが強化されたサービスを享受することが可能となっています。

人の動きを感知して自動的に録画する動体検知機能!

いわゆるモーションセンサーという機能は、人や物体の動きを感知して動きますが、これまでの防犯カメラや車載カメラなどにも積極的に導入が進められている技術です。

モーションセンサーは、予め録画を常時走らせておき、その内容を一時的な保存先に格納しておきます。

そしていざ、モーションが発生した際に、予めの録画部分とモーション後の本録画部分を繋ぎ合わせることによって、モーションの前兆から余すことなく人や物体の動作を保存できる仕組みを持っています。

この機能は録画するべき部分を上手く切り取って保存してくれるという、大きなメリットがある(保存する容量に余裕ができる)という反面、センサーが反応できなかったモーションに関しては、保存してくれないというデメリットもあります。

一般的な防犯用途でそこまで精度を上げる必要も無いのかもしれませんが、モーションセンサーの使用は便利な反面、抜け目があることにも注意が必要です。

まとめ

おふくろう君
おふくろう君

防犯カメラの選び方や機能について説明してきたよ。
防犯カメラを選ぶときには、目的や用途に合わせて撮影範囲、保存期間、設置台数や機能などを選ぶことが大切だね。

防犯カメラを選ぶべきか、webカメラを選ぶべきかは、その用途やこだわりによって偏ります。

ですが、その選出に当たって、広角であるべきか、望遠できるものか、モーションセンサーが欲しいのか、ライブカメラ機能があると良いのか、様々な機能の中から自分の要件にあったものを選ぶことができるほど、今日の防犯カメラはメーカーや機種によって様々なものが販売されています。

まずは要件を固め、それに見合った防犯カメラを選んでいくことが大事です。

それでも素人目にはわからない部分が多々あるため、専門の工事業者へ相談し、施工してもらう事が最短で安心な選択となるでしょう。