屋外の音響設備ってどういうものなの?音響設備工事の手配方法や音響設備の機能を大公開!

おふくろう君
おふくろう君

屋外の音響設備は、室内の音響設備と違って、必要な機材選びにちょっとした違いがあるんだ。
今回の記事では屋外の音響設備を揃えるにはどんなものがお勧めなのか、チェックしていこう!

屋外で使える音響設備は、店舗の外に音楽を流す場合や会社でのイベント、運動会、パーティーなど様々なシーンで活躍します。

屋外で使用する音響設備は、室内の音響設備とは少し異なった設備が必要になります。

屋外には風などによる雑音や、雨対策が必要になります。

また、周波数も乱れやすいので、周波数が持続できる設備を準備しなければいけないので、室内よりもハードルが高くなります。

今回は、屋外で使用する音響設備の基本セットや、高性能に聞こえる設備について解説していきます。

屋外の音響設備で必要な物とは

屋外

屋外で必要な設備をお伝えします

屋外で音楽を流すためには、音を出すためのスピーカーだけでなく、音楽を大きな音へと出力するアンプが必要になります。

アンプの出力数によって、繋げるスピーカーの数も変わるので、野外で音響設備を用意しようと考えている人は、まずは基本セットを押さえましょう。

屋外音響に必要な基本セット

屋外音響に必要な基本セットは、5つです。

これさえあれば野外で音を出すことが可能です。

  • 音楽を流す音楽デッキなどの媒体
  • マイク
  • パワーアンプ
  • ケーブルコード
  • スピーカー

音楽を流す音楽デッキなどの媒体

音楽を流すデッキは、CDプレイヤーやカセットデッキのことです。

CDの音源を流したいときには、CDが読みこめるデッキが必要ですし、最近はiPadなどの媒体を直接接続して音楽を流すことも可能です。

お店の場合は、有線放送の音楽などを利用するのも手です。

どんな曲を流したいか、媒体をどうするかでデッキを選ぶようにしましょう。

マイク

マイクがあると音楽に合わせて声をスピーカーから流すことができるので、運動会や野外イベントの時に重宝します

アンプにマイクを接続すると、音楽とは別で音を出すことができます。

CLASSIC PRO、RODE、JTSなどのメーカーが有名です。

マイクには有線タイプと無線タイプがあるので、イベントに合わせて使うようにしましょう。

無線マイクは音ズレなどが起きるので、野外であっても有線マイクを使うと安定した音を出すことが出来ます。

野外ライブなどで歌唱する場合はボーカル用のマイクを購入すると音割れなどが起きにくいです。

パワーアンプ

デッキから流れた音楽や、マイクの音を大きくするのがパワーアンプです。

パワーアンプを選ぶのは、スピーカーの性能によって変える必要があります。

ハイインピーダンスとローインピーダンスの切換えが出来るアンプを選ぶと、スピーカーの接続が簡単になります。

外部機器入力の種類にも注意が必要です。

外部機器入力に音楽デッキを接続するので、複数の音楽をスピーカーで流したい場合は2系統以上、マイクの入力をするのもアンプによって異なるので必要な入力系統を選びましょう。

ケーブルコード

アンプとスピーカーを接続するケーブルコードです。

接続する場所によっては、長さが必要なのでイベント内容によっては長いものを用意するようにしましょう。

スピーカー

スピーカーによって音の質が変わります。

音楽系のイベントの場合は、良質なスピーカーを使うようにしましょう。

スピーカーは「ワット数」と「接続方法」の2点で選びます

ワット数が大きいほど、大きな音を出力することができます。

スピーカーの数によってロウインピーダンス接続や、ハイインピーダンス接続をしなければいけないので、どのような音を出したいかで決めると失敗しにくいです。

あると便利な高性能な設備とは

屋外で音響設備を使う場合、「ミキサー」があると便利です。

音楽やマイクの音を直接アンプにつなぐと、どちらも大きな音で響いてしまいます。

マイクの音を調整したり、複数の音を合成することが出来るものです。

音楽を使ったイベントを行う場合には、高性能な音を届けられます。

スピーカーの音が届く範囲は、音圧によって変わります。

スピーカーの近くの人に音が聞こえるのは突然ですが、離れている人にも音を届けるためにはスピーカーを高い位置に置くと遠くまで音が広がります。

スピーカースタンドなどを購入する方法もあります。

屋外で使える音響設備は電子機器なので、紫外線や熱・水に弱いです。

日差しから機材を守るパラソルやテント、雨風から守るためのアイテムも購入しておくとよいでしょう。

おふくろう君
おふくろう君

屋外の音響設備は基本セットを揃えておくと安心だね。
その他にも、ミキサーやテントなどもそろえておこう!

音響設備の選び方

設備

ここで選ぶ!音響設備のポイント!

おふくろう君
おふくろう君

基本の5セットは、スピーカー、アンプ、電気の順で選ぶのがお勧めだよ。
それぞれの選び方について、詳しく説明するね。

ここからは、実際に音響設備の選び方をご紹介します。

音響設備の選び方は、スピーカー、アンプ、デッキ類、その他で選ぶとスムーズです。

スピーカーのワット数によって音の大きさが変わるので、屋外イベントの参加人数によって異なります。

まずは、スピーカーのワット数と人数の人数の関係性をご紹介します。

ワット数が大きければ音が大きくなるので、屋外の場合は室内イベントよりもワット数が必要になります。

ワット数の目安は、会社のイベントなどの人の声が届けばよいようなイベントの場合は観客1人に対し2W、ライブなどの音楽イベントの場合は観客一人に対し6Wです。

  • 100W:話が基本のイベント50人、音楽イベント15人
  • 300W:話が基本のイベント150人、音楽イベント50人
  • 500W:話が基本のイベント250人、音楽イベント80人
  • 1000W:話が基本のイベント500人、音楽イベント170人

ワット数とスピーカーの数によって音の広がりが変わるので、選ぶ時の参考にしてみてください。

予算で選ぶ

音質などにこだわらなければ、20人程度の観客向けのイベントであれば1万円で機材をそろえることが可能です。

スピーカー

ワット数とサイズで選びます。

会場のサイズや人数によって適切なワット数があるので、目安にしましょう。

小規模なイベント用のスピーカーであれば、電池だけで動くものもありますし、サイズ的にも小さいものがあるので持ち運びも簡単です。

アンプ

スピーカーのワット数に対応しているアンプを選ぶようにしましょう。

スピーカーには、インピーダンスと許容入力(ワット数)が書かれています。

その数値が、アンプの定格出力以内に入っていれば問題ありません。

アンプも5000円台から購入することが可能です。

スピーカーを複数接続する場合は、ハイインピーダンス接続が出来るものを選ぶ必要があります。

ロウインピーダンス接続でも複数のスピーカーを付けることが出来ますが、ワット数の計算が複雑になるので、故障の原因になります。

音響に詳しくない人は1アンプに1スピーカーを接続するのが無難です。

複数接続したい場合は、ハイインピーダンスのアンプを使用するようにしましょう。

マイク

アンプに接続できる端子であることを注意して購入するようにしましょう。

その他

電源タップや延長コード、ケーブルなど音響設備とは別の用品が必要になりますので、会場や店舗によって調達するようにしましょう。

設備で選ぶ

屋外音響にこだわる場合は、メーカーのものを選ぶようにしましょう。

屋外の音楽イベントの場合は音質に影響するので、良質なスピーカーとアンプを購入するのがおすすめです。

ロウインピーダンスの方が、音質は良くなりますが会場が広いとコストがかかってしまいます。

ロウインピーダンスよりも音質は下がりますが、音の広がりが大きいのがハイインピーダンスです。

音質を守りながら、複数のスピーカーを接続する場合はパラレル接続をする方がよいですが、音響に詳しくない場合は業者に依頼するようにしましょう。

音響設備を手配するには

手配

実は色々ある!設備の手配先

おふくろう君
おふくろう君

音響設備を一度だけ使いたいというような場合には、レンタルするのがお勧めだよ。
セットでレンタルすることができる業者を選べば、失敗してしまうリスクがなくて安心だね。

実際に屋外で使える音響設備を用意する場合、実際に購入する場合とレンタルする方法があります。

1度限りで使うのであればレンタルする方法がおすすめです。

2泊3日で借りられることが多く、送料や送り返しなどがスムーズ。

購入する場合は中古のものを購入することも出来ますし、新品を購入できます。

基本セットを購入する

サウンドハウスなどのサイトでは、音響セットを販売しています。

セット販売しているのでアンプの購入間違いなどが起きないので、安全です。

中古でもセット販売の方が安く購入出来ることがあるので、出来るだけ安く済ませたい場合は中古を選ぶのもおすすめです。

日本製のYAMAHA、フランス製の音質の良いNEXO、軽量タイプのstumpflなどが一般的です。

メーカーの物は値段が張りますが音質は良いので、音楽イベントなどで使いやすいのが特徴です。

音響機器のレンタル会社を選ぶ

音響機器のレンタル会社を利用する場合のおすすめ企業をご紹介いたします。

  • レンタルAPEX
    1台ずつレンタルすることが出来ます。
    インターネットからの注文も出来るので、余計な手間がなくスムーズに音響設備を利用することが出来ます。
  • 株式会社iRESS
    基本セットのまま貸し出しをしてくれるレンタル会社。
    音響セットという基本セットが集まったものと、バラでの貸し出しが出来るので、場所によって利用方法を変えることが可能です。
  • 音響レンタル・ドット・コム
    関東内での音響設備貸し出しの最安値である会社です。
    種類も豊富なので、バリエーションや組み合わせによって音響設備を整えることが出来ます。

人数や使用方法によって、他にもレンタルを行っている会社も多いですし、相談することで失敗を防ぐことが出来るので、1度きりのイベントの場合はレンタルをするのがおすすめです。

まとめ

おふくろう君
おふくろう君

屋外で使用する音響設備に必要な物はわかったかな?
スピーカー、アンプ、デッキ、マイクとケーブルが基本セットになるから覚えておこう!
準備に不安を感じる場合には、セットでレンタルできる物を選ぶのも良いし、専門業者に相談するのもお勧めだよ!

今回は、屋外の音響設備についてご紹介しました。

音響設備の基本セットは、スピーカー、アンプ、音楽デッキ、マイク、ケーブルです。

基本はこの5つを用意すれば屋外で音を出すことが可能となっています。

購入する場合でも、レンタルする場合でも、スピーカー・アンプの順に選ぶようにしましょう。

スピーカーの企画によってアンプの基準が変わるので注意が必要です。

屋外の場合は音の広がりが重要になるので、スピーカーはスピーカースタンドなどを使って高い位置に置くことが重要です。

さらに、アンプのハイインピーダンスとロウインピーダンスは音質と音の広がりに大きな影響を与えるので、音質にこだわりたい人はぜひチェックするようにしましょう。

1度きりのイベントであればレンタルした方が安いですが、今後も使うのであれば購入する方がお得です。

屋外で使える音響設備を使う場合には、雨や風、太陽光から守れるような設備も一緒に用意するようにしましょう。