LAN工事は専門業者にお任せ!DIYが危険な理由とは?

事務所などのオフィスネットワークを自分たちで作るというのは難しい所業ですが、あえて言ってしまえば、出来なくもありません。しかしながら専門的な知識と技術が必要なのは言うまでも無く、それが出来ない顧客がいらっしゃるから、需要があるわけです。

LAN工事業者サイドの目から見ても、アフターフォローの手間隙などを考えると、むしろ片手間でそういった技術的なことが出来る顧客はありがたい存在です。

「自分たちでどこまで整備できるかを検討し、出来ない部分をLAN工事業者へ依頼する」というスタンスでもよいかもしれません。工費は安く済みそうですし、自分たちで好きなように設計が出来る」ため、割と色んなことが出来そうです。

LAN工事をDIYするということは?一体何をすればいいの?

LAN工事はLANケーブルやコネクタやかしめ工具などを揃えてしまえば、素人手でも簡単にできてしまいそうです。

それが床上配線やモールの敷設、他の必要に応じたLANケーブルの新規作成など、ほんのちょっとした配線であれば、コツは要りますが、そんなに問題とはならないでしょう。

しかし空配管や天井や地下へ敷設するとなると、メンテナンスハッチを開けてその奥へ進入しなければならないなどの、ちょっとした物入りとなってしまいます。これを可とするか否かは人それぞれですが、こちらに関しても、ちょっとした知識と検討が必要となります。

LAN配線に必要な機器、工具、材料を購入する

LAN工事に必要となる部材に関して、DIYを検討するとなれば、概ね下記のようなコストが必要です。

①かしめ工具(2,000円ほど)

この工具は、LANケーブルを切断したり、あまりのシールドを剥いたり、コネクタに圧着させるために必要です。

②LANケーブル(Cat5e/300m/15,000円ほど)

10人規模程度のオフィスネットワークであれば、概ね300mもあれば若干余りが出るくらいです。

③コネクタ(100個/2,000円ほど)

必ず、8本の銅線が収容出来るRJ-45タイプを選んでください。ツメ折れ防止やカバー付きのものまで、様々なバリエーションがあります。

④モール(1m/600円ほど)

こちらも、可能な収容数、通常のモールから床上モールまで、様々なバリエーションが存在します。直角に敷設したり、足りない長さを中継するには、別途ジョイントが必要となります。

⑤情報コンセント(5,000円ほど)

空配管を通過するのであれば、電気コンセントと一緒に使えるこれが便利です。しかしお値段は多少高くつきます。空配管であれば、通線ワイヤなども必要になるかもしれません。

以上のように、LAN配線には様々な工具が必要となります。

LANケーブルを配線する

LANケーブルの配線は、ケーブルという観点においては、電気延長ケーブルとさほど変わりません。LANケーブルをかしめ工具で好きな長さに切断し、人や物が接触しないよう、床上や壁際に配線します。

しかし、ちょっとしたコツが必要になるのは、コネクタへ「かしめる」際のピン配列です。並び方はこの図に沿って良いのですが、入れ違いになると、また切って、シールドを剥いで、配列を整え、コネクタへかしめなくてはなりません。この手順はちょっとした職人技が必要でして、慣れるまでに時間がかかります。

動作確認もやっておいた方が無難です。実際に、パソコン同士を接続して疎通確認を行います。

その手間暇を惜しみたい方にはケーブルテスターという選択肢もありますが、微量な遅延を確認できない、瞬断ケーブルを見逃してしまう、などの欠点もあります。

ルータなどネットワーク機器の設定をする

オフィスネットワークにおいて、ルータはどの現場にも必ず1つはあるものですが、プロバイダがレンタル提供してくれるものもあれば、論理ネットワークや認証機構、冗長化構成などのテクニカルな機能を提供してくれる、プロ仕様のルータもあります。

個人で設定したいという事でしたら、プロバイダ提供のルータを初期セットアップして利用するだけで十分です。

しかしパフォーマンスを重視したい、テクニカルな機能を使用したい、などの要件を満たしたいが、ネットワーク機器は初心者である。という場合は、YAMAHAやアライドテレシスなどの国産ルータをお勧めしたいです。近年では、ウィザード形式で初期セットアップを済ませてくれる、プロ仕様のルータも登場しています。

LAN工事をDIYすると危険がいっぱい!その理由とは?

LAN配線はあくまでも工事という立ち位置であるため、予算的な余裕があったり、素人手による施工を回避したいのであれば、外注をお勧めしたいところです。

工事にはリスクが付き物であり、ひどい時には天井や壁に大きな傷や、施工した本人も怪我をしてしまうなどの危険を伴います。

またプロの視点から考えた構成と、自分が思い描いた構成は違うという事も念頭に置かなくてはなりません。下手したら「結線を間違えてネットワークを立ち上げたらL2ループを発生させていた」なんて事もあり得る話なのです。

LAN工事には、色々なノウハウが必要

電気配線工事などの比較的シンプルな施工などとは違い、LAN工事に際しては、それ相応の専門知識を必要とします。また上記に挙げさせて頂いた幾つかのノウハウについても、ある程度の熟練工でないと対応が難しいものが多くあります。

なんといっても、専門業者は「手馴れているために、事故や故障などのトラブル回避や対応に長けている」という、大きなメリットがあります。

ネットワーク機器の設定に至っては、かなりニッチな知識を要されることも多く、何も分っていない個人でセットアップしようものなら、習熟や試行錯誤に数十日の時間を費やしてしまうほどです。そんな時間なんて、事業立ち上げの傍らにできることではありませんね。

そもそもLAN配線をする手間隙なんて確保できるのか

通常のLAN施工は、インターネット回線業者がONUを配置した位置からスタートします。大抵は、EPS室かMDF板を収容したボックスからのスタートとなるわけですが、いきなり空配管や天井もしくは床下へLANケーブルを通すところから始まります。

空配管がない場合は、新規に敷設し、コンクリートや壁が隔てられている際は、施設のオーナーに許可を得て、LANケーブル用の穴を開けなくてはなりません。

ようやくオフィス内にLANケーブルを引き出しても、まだまだやることが山積みです。ルータや無線アクセスポイントの配置と設定、各配線ポイントへのLANケーブルの配置、PCなどの機器のセットアップと動作確認テストまでを一手に担わなくてはなりません。

そのような手間隙をかける時間などどこにあるのでしょうか。

個人でのルータの設定が上手くいかない

ルータの設定にしてみても、素人にとっては「イチかバチか」の世界です。もし、セットアップが上手くいかず、途方にくれてしまう事態になったらどうしましょうか。外注することになるのでしょうが、自社で検討して導入したわけでもないルータなどのネットワーク機器に対して、設定作業を請け負ってくれる業者はかなり少ないのが現実です。

もしやってくれたとしても「作業の結果、無事に設定が完了するための担保は取れない」と保障が出来ないことを明確に言われてしまうことが殆どです。

業務的に専門知識を要し、かつ、ほぼ100%それを遂行するからこそのプロなわけですから、業者も相応の線引きがないとやっていられません。

付け焼刃の知識でDIYせず、LAN工事は専門の業者に依頼することがおすすめ!

以上のことから、LAN配線に関しては、それを専門とする業者へ依頼してしまうのが得策です。ご自身がその方面に関して、ある程度の知識を持っているのだとしても、事業立ち上げに伴うマネジメントやフォローなどで手一杯な筈です。

自分たちの手でLAN配線をこなした結果、言い方は酷いかもしれませんが、ちんちくりんな構成で業務を開始するという事態を招く可能性もあります。

そのアフターフォロー先が施工したLAN工事業者に向くのか、自分たちに向いてしまうのかだけでも、今後の展開としての予見がまるで違うのです。

LAN配線専門業者による施工で安心!

LAN工事業者へ外注するということは、その責任に関してのリスク回避に繋がります。

彼らの最大の強みは、LAN配線に関してのノウハウや、ネットワーク技術に関してもそれ相応に技量があるため、直面した問題に対する解決法をよく知っていることと、アフターフォローの心得を知っていることです。

必要であれば、通常とは違うセキュリティや特殊構成の要望に対しても、何らかのソリューションを持っています。

マネジメントする自分たちの考えを、いとも簡単に実現させてくれる手足としても、これを利用しない手はありません。

自分で工事をすると意外と費用がかかる?最安への近道は業者任せ!

ワンマンなマネジメントほど、人件費にかかるコストを度外視する事態を無視してしまいがちです。

上記にLAN工事にかかる原価費用を挙げさせていただきましたが、例えばそれ以外にも、LAN配線をDIYしようと考える人件費は、プロへ委託するのと比べて、一体どれ位かかるというのでしょうか。

事業立ち上げのスタートアップには、新規事務所での営業の立ち回りであったり、膨大な事務処理であったり、LAN工事以外にも前向きに立ち向かわなければならない事情が常について回ります。

そういった、プロに任せて仕舞えば無駄なく完遂出来る業務は、専門業者にお任せするのが一番です。

LAN工事業者に頼めば工事後のサポートもあって安心♪

前述でも何度か話題にあげましたが、リスク回避という場面においても、プロに外注とする判断は賢明となり得ます。

業者へ委託するということは、その事務所に籍を置いている自分たちよりも、その事務所の設備を理解し、培ってきたノウハウを活かすことができます。

ネットワークの問題は「繋がるか、繋がらないか」の「イチかバチか」であることが殆どです。解決できない問題はやがて、業務遂行というクリティカルな場面でも影響を与えます。

ことわざに「餅は餅屋」とありますが、まさにその事情がそっくりそのまま当てはまってしまうのです。

まとめ

LAN配線をDIYで済ませてしまおうという考えは、ある一定のレベルまでであり、技術面・安全面・人員的な限界が伴うという境界線があります。

たしかに、LAN配線に関して、それ相応の知識や技術に自信があると便利なものですが、それをさらに一歩踏み出して「事業立ち上げに際するプロジェクトマネジメント」として、外注業者への委託という選択に考えが及ぶことも、マネジメント手腕の一つと言えるのでしょう。