「HUB」って何?ネットワーク・LAN工事の基本シリーズ!!

HUB、LANケーブルがささっているこの機械を、職場でよく見かけるという人もいると思います。
ところでこのHUB、改めてどんな役割の機器なのか、ご存知でしょうか?
世の中の言葉では、「ハブの役割を担う人材」「ハブ空港」などという言葉もありますが、このハブと同じ意味?
いろいろ気になることはありますね。

今回は、このHUBについて、役割やメリットを再確認したいと思います。
扱うにあたっての注意事項も載せていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

HUBとは?

まずはHUBの基本的な役割からご説明します。

HUBの役割を参考書で調べると「集線装置」などと記載されていることがありますが、集線装置…これでは今ひとつ役割がイメージしにくいですよね。

ここで、HUBの役割をわかりやすく一言で説明したいと思います。

HUB=ネットワークを分配するための機械

です。

詳細を説明していきますね。

 

ネットワークを分配するための機械

ネットワークの分配、言い換えればLANケーブルの分配ともいえます。

わかりやすくイメージするために、電源コンセントのタップ(たこ足配線)を想像してみてください。

HUBは電源タップのネットワーク版

電源タップ

元のコンセントの口が1つしかない場合、タップをつけることで電源の口を増やせますよね。
HUBはこのタップと同じ考え方の機械です。

つまり、「HUB=タップのネットワーク版(LANケーブル版)の機械」なのです。

イメージとしてはだいぶわかりやすくなったかと思います。

 

社内LAN等のネットワーク構築には必須!

このHUBですが、社内LAN等のネットワーク構築をするにあたっては絶対必要になる機械です。

例えばオフィスでのLAN工事を想定した場合、フロア内に机が6つや8つなどの単位でまとまっているのはよくあることだと思います。

この8つの机それぞれに、大元からLANケーブルを1本1本配線していたら大変ですよね。
作業の手間としても大変ですし、長いLANケーブルが大量に必要になり、コストもかかります。

こんなときは、大元から机のまとまりまでLANケーブルを1本配線し、そこにHUBを置けばいいのです。

8つの机には、そのHUBから配線するだけで済みますので、

  • 作業は非常に楽
  • 机の増減があった場合なども柔軟に対応できる

といったメリットがあります。

LAN工事の効率を上げるため、HUBは必須の機械と言えるでしょう。

 

HUBを使用するメリット

HUBを使用するメリットは上記でも少し触れましたが、まだ他にもありますので合わせてここで紹介したいと思います。

 

パソコンやネットワーク機器の接続台数を増やすことができる

上記の説明と重複しますが、HUBがあれば1本のLANケーブルを分配することができますので、LANにつなぎたい機器を簡単に増やすことができるのです。

また、すでにHUBが1台あり、そこから各パソコンへ配線した結果、HUBのポートが一杯になってしまうこともあると思います。

そんなときは、HUBからパソコンまでのLANを一本抜き、間にHUBをかませることでさらに接続台数を増やすことができるのです。(このHUBを多段に接続することは「カスケード接続」と呼ばれています)

カスケード接続をすれば、ネットワークは自由自在に拡張できる

カスケード接続

理屈上は、LANに接続する台数はいくらでも増やせる形になりますね。

 

HUBを使用することでLANケーブルの距離を伸ばすことがことができる

HUBにはLANケーブルの分配以外のメリットがあります。

それはLANケーブルの距離を伸ばせるということ。

距離を伸ばせる?意味がよくわからない方もいるでしょう。

実はLANケーブルには技術的な制約があり、1本の配線距離は約100mまでという仕様になっているのです。

しかしHUBを中継することで100mの制約は一旦リセットされ、そこからさらに100mまでのLAN配線が可能になります。

このHUBの性質を理解していれば、長い距離をLANで繋ぎたいときに役に立ちますね。

これらがHUBのメリットです。

冒頭で書いた「ハブの役割を担う人材」「ハブ空港」は、人脈や飛行ルートを集約・中継する役割のこと、ネットワークのHUBも、これと同じ役割であることがわかりますね。

 

HUBを使用するデメリット

HUBはネットワーク構築にあたって必要なものだということは理解できたと思います。

しかし、HUBを使うことによるデメリットもあります。

ただ、以下に紹介するのはHUBを使用することによってマイナス面があるということではなく、あくまでHUB使用に際して注意事項があるという程度に理解しておけば大丈夫です。

 

HUBの台数だけ故障のリスクが増える

これはある意味では当然のことではありますが、HUBを置けば置くほどに機器の数は増えます。

従って、それだけネットワークの故障率は上がってしまうと言えます。

また、HUBによって線を束ねている部分が故障したり、大元に近い箇所のLANケーブルが一本断線してしまうと、その配下の機器はすべて繋がらなくなってしまいます。

HUBを使用し多くの分岐構造を作る以上、このリスクそのものをなくすのは困難です。

対策としては、ネットワーク構成図を作成しておくことをおすすめします。。

そうすることで、異常があったときに下記の行動を取ることができます。

  • すぐ影響範囲を確認できる
  • 障害箇所をすぐに特定できる

機器がある以上、故障自体は避けられないものとして考えておき、発生後の早期発見、早期解決に務めるようにすることをおすすめします。

 

ループなどネットワーク障害の原因になりやすい

HUBを扱う以上切っても切り離せないリスクが「ループ

「ループ」とは、ほんの少し接続を間違えただけで、広い範囲でネットワークが停止してしまう恐ろしい障害です。
具体的には下記のような接続をすると発生します。

LANとHUBの接続を間違えるだけでループが発生する

ネットワークループが発生する構成

しかも障害の範囲は極めて広く、言ってしまえば「1本のLANケーブルをつないだだけでLANの全停止」となるのです。

ちょっとした接続ミスでこれほど甚大な被害が出てしまうループは、忘れないようにしておく必要がありますね。

 

まとめ

ネットワーク機器の中でももっともポピュラーなHUB、改めて理解することができたでしょうか?

シンプルだからこそさまざまなシーンで応用できるHUB、活躍の場が非常に多いのも魅力ですね。

ただしその反面、使い方を誤ると手痛い目を見ることもあります。
いざというときに備え、構成図などを作成しLANの状況を把握しておくようにしましょう。

LANの基礎であるHUBをバッチリ押さえ、ネットワークを理解していってくださいね。