中古のビジネスホンって実際どうなの?費用が高くても新品にするべき?
中古のビジネスホンは敬遠されがちだけれど、安く購入することができるのに、基本機能が揃っているから、ビジネスホン導入のコストを抑えたいと考えている企業にお勧めだよ。
今回の記事では、中古ビジネスホンのメリット、デメリットについて詳しく見ていこう。
オフィスの通話環境に欠かせないビジネスホン。
ビジネスホンを導入するには、ビジネスホンの購入や設置などに初期費用がかかります。
できるだけ初期費用をおさえたいというのが、多くの企業などの本音でしょう。
初期費用をおさえる方法には、中古のビジネスホンを購入するという方法があります。
中古のビジネスホンは機能や見た目に不安があると思いがちですが、メリットも多いです。
本記事では、中古のビジネスホンについて、詳しく解説していきます。
費用の高い新品と比較してどちらが良いのかに注目していきましょう。
パッとみでわかる目次
中古のビジネスホンってどういうもの?
中古のビジネスホンは、一度使われたビジネスホンです。
新品ではないため、使用感があったり、経年劣化していたりするのかもと捉えてしまうでしょう。
中古のビジネスホンは、新品のビジネスホンと機能に大差がないことなど、十分に使用できることがほとんどです。
中古のビジネスホンにどのような特徴があるかを見ていきましょう。
中古の電話機の大半は買い取られたもの
中古のビジネスホン電話機の大半は、オフィスやお店が売却し、買い取られた電話機です。
中古と聞くと、壊れていたり、部品が欠けていたりするなどを想像しますが、そうではありません。
ビジネスホンは、機能もさまざまで、最新の機種には外線や内線、保留以外にも、インターホンなど他の機器との連携なども可能になっています。
オフィスに必要な機能のあるビジネスホンにしたい場合には、中古ビジネスホンを買取で現金化し、買い替えを行うことも多いです。
オフィスの移転においても、ビジネスホンの買取が利用されます。
オフィスで長く使っていたビジネスホンをオフィス移転の際に入れ替えたいという時などに、売却が経済的です。
使えなくなったビジネスホンが、中古として流通されているのではありません。
買い替えや入れ替えにともなう買取で、中古ビジネスホンになって流通されています。
「中古=汚い」と思ったら大間違い!
中古のビジネスホンだからといって、汚いという事はないんだよ。
綺麗にクリーニングされているから、見た目は新品とほとんど変わらないんだ。
中古のビジネスホンは、中古だからといって汚れていることはありません。
買い取った時点で汚れていたとしても、流通する前に、中古ビジネスホンのクリーニングが行われています。
中古ビジネスホン販売業者によって違いもありますが、主なクリーニング方法としては、
- 各パーツに分けてクリーニング
- ユニットのほこり落とし
- ビジネスホン外部の水洗い
などがあります。
見た目だけでなく、パーツや内部のユニット部分まで、丁寧にクリーニングされているため、できる限りきれいにした状態になっています。
ビジネスホンの見た目を重視したいオフィスでも、安心して利用することができるでしょう。
新品も中古も電話機自体の性能は変わらない
機種ごとの細かい機能の違いはありますが、同じ機種の新品と中古では性能に差はありません。
外線や内線、保留、留守電などの基本的な機能で問題なければ、最新ではない中古ビジネスホンでも十分利用できます。
最新の機能や便利な機能を利用したいという場合は、新品でなければ購入できないこともあるでしょう。
基本的な機能にプラスアルファの機能を求めるかで、中古ビジネスホンか新品ビジネスホンかを選ぶ必要があります。
中古のビジネスホンのメリット
中古ビジネスホンは安く導入することができるというメリットや、必要な機能だけを兼ね揃えている機種を選ぶことができるというメリットがあるよ。
中古ビジネスホンは、見た目や性能に問題がないことがほとんどです。
新品ビジネスホンと同様に、ビジネスホンの役割を果たしてくれます。
中古ビジネスホンには、導入費用や機種選定などにもメリットがあります。
ピックアップした中古ビジネスホンのメリットをひとつずつ解説していきます。
安くビジネスホンを導入できる
中古ビジネスホンの最大の特徴とも言えるのが、費用の安さです。
新品ビジネスホンよりも大幅に安いため、ビジネスホン導入の初期費用を抑えることができます。
例えば、あるネットショップで販売しているNTTのビジネスホン・αNX Plusの中古は、1台6,000円となっています。
それに対して、ビジフォン.comで販売しているNTTのビジネスホン・αA1は3台で380,000円です。
中古ビジネスホンに特化している業者があることや販売終了しているモデルもあることから、同じ業者、同じモデルで中古と新品を比較することは難しいですが、中古ビジネスホンの方が、圧倒的に費用が安くなっています。
とにかく初期費用をおさえたいという場合には、中古ビジネスホンを選ぶのがベストです。
幅広い機種から選定ができる
中古ビジネスホンは、過去に販売されていたビジネスホンや最新機種の前のモデルなど、幅広い機種からオフィスに合うビジネスホンを選ぶことができます。
新品の機種は、最新機能がついていたり、便利な機能が使えたりするため、便利ですが、必要のない機能もあるでしょう。
使わない機能がある場合は、中古ビジネスホンよりも高い費用が痛い出費になってしまいます。
中古ビジネスホンとして流通している幅広い機種から、必要な機能のある機種や環境に合う機種を選んでみましょう。
万が一故障しても電話機自体の交換が安価
ビジネスホンは、中古ビジネスホンか新品ビジネスホンであるかに関わらず、機械なので故障してしまうこともあります。
ビジネスホンがつながりにくくなったり、ナンバーディスプレイが表示されなかったりするなどの故障がないとは言えません。
もしビジネスホンが故障してしまった場合は、業務にも影響を与える可能性もあるため、電話機の交換や修理が必要です。
電話機の交換が必要になると、新たに電話機を購入することになります。
中古ビジネスホンは、価格が安いため、万が一故障しても少ない費用で交換することができます。
新品ビジネスホンは購入費用が高いため、初期費用だけでなく、交換費用も高くなってしまいます。
中古ビジネスホンのデメリット
中古ビジネスホンは、新品に比べて故障してしまうリスクが高くなってしまうんだ。
その他にも、最新機能を利用できないというデメリットや、交換をしたい時に同じ中古品が出回っていない可能性もあるというデメリットがあるよ。
中古ビジネスホンは、購入費用・交換費用が安いことや幅広い機種から選定ができるメリットがありました。
ただ以前に使用されていたビジネスホンであるため、新品にはないデメリットもあります。
ビジネスホンに最新機能を求める場合は、中古ビジネスホンが向かないこともあるでしょう。
中古ビジネスホンのメリットと見比べながら、デメリットを把握しておきましょう。
故障のリスクが新品に比べて高い
中古ビジネスホンは、新品ビジネスホンに比べて、故障のリスクが高いです。
電話機などの機器は、長く使用していると経年劣化によって、故障のリスクが高まります。
故障のリスクに関わって、ビジネスホンの法定耐用年数は6年です。
新品のビジネスホンであれば、6年ほどは問題なく使用できるという保証がされています。
中古ビジネスホンは、法定耐用年数のうち、数年経過しているため、ビジネスホンそのものの寿命よりも短くなることが多いでしょう。
ただ中古ビジネスホンは、購入費用が安く、故障にともなう交換も安く済ませることができます。
故障のリスクがあっても、安くビジネスホンを導入したい場合は、中古ビジネスホンがおすすめです。
故障のリスクを避けて、長期間利用するためには、新品ビジネスホンが適しています。
最新の機種に搭載されている機能がない
中古ビジネスホンは、以前に販売されていたモデルが多いため、最新機種に搭載されている機能がないことが多いです。
外線や内線、保留などの基本的な機能にプラスして、最新機能が必要な場合は、中古ビジネスホンでは実現は難しいでしょう。
NTTのビジネスホンを例に、中古ビジネスホンと新品ビジネスホンの機能を比較してみました。
標準機能以外をまとめた表を参考に見てみましょう。
NTT αNX Plus(中古ビジネスホン・2008年1月発売) | NTT αA1(新品ビジネスホン・2018年1月 発売) |
カメラドアホン連携 | コールセンターシステム連携 |
監視カメラ連携 | ナースコールシステム連携 |
テレビ電話 | ホテルシステム連携 |
同時通話数144通話 | 位置情報確認 |
自動音声ガイダンス | |
6つの転送モード | |
ecoモード | |
同時通話数192通話 |
ビジネスホンの電話機それぞれに特徴もありますが、最新機種は多くの機能が付いています。
最新機能だけでなく、同時通話数など、接続にも差があります。
他のシステムとの連携は、新しいシステムの開発に合わせて、ビジネスホンにも搭載されるため、中古ビジネスホンには搭載されていないことがほとんどです。
企業のオフィス以外で、ビジネスホンとシステム連携する際には、中古ビジネスホンよりも新品ビジネスホンが適しています。
中古の在庫がなくなると電話機の交換ができなくなる
中古ビジネスホンは、常に在庫があるとは限りません。
在庫限りの商品、数台限定での販売など、必要な時に購入できないこともあります。
万が一中古ビジネスホンが故障して、電話機交換になった場合に、在庫がなければ、他のビジネスホンを選ばなければいけません。
新品ビジネスホンは、在庫が確保されているため、交換になっても同じ機種を購入することができます。
オフィスやお店などで使われているビジネスホンは、使い方に慣れていることや使い勝手の良さが大切です。
使い慣れたビジネスホンを使うことで、電話の伝達やシステムとの連携などがスムーズにできます。
同じ機種を長く使い続けたいという場合は、中古ビジネスホンの在庫切れには注意が必要です。
まとめ
中古ビジネスホンのメリット、デメリットについて説明してきたよ。
中古ビジネスホンは安いコストで導入できるけれど、その分故障のリスクが高くなってしまうという事がわかったね。
メリット、デメリットを把握した上で、どちらを選ぶのかを検討してみよう。
中古ビジネスホンは、中古であっても、ビジネスホンの基本的な性能があり、見た目もクリーニングされているため、十分に使用することができます。
新品ビジネスホンに比べると、購入費用や交換費用も安く、幅広い機種からの選定も可能です。
デメリットには、故障のリスクや在庫の有無、機能の搭載などがあるため、中古ビジネスホンでよいか十分に検討しましょう。
中古ビジネスホンの特徴やメリット・デメリットを参考に、新品ビジネスホンと比較して、最適なビジネスホンを導入してくださいね。