LAN配線工事の時に聞く「ループ」って何?いまさら聞けないネットワーク・LAN工事の基本シリーズ!!
LANケーブルのトラブルにループというネットワーク障害があるよ。
このループとは何なのか?!
防ぐためにはどうしたら良いのか?!
詳しく見ていこう。
LANに関する会話の中で、「ループ」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?
平和そうな名前の割に、ループという状況はネットワーク障害のようで、なにやら問題らしい…くらいのことは知っている人もいるかも知れませんね。
ループに対するそれ以上の情報、すなわち
- ループとは何がどうなった状態のことなのか
- その結果どうなるのか
という点について、あまりよく知らないという人もいると思います。
実はループとは、ネットワークの大トラブルにもなりかねない恐ろしいものなのです。
今回は、そんなループについてご紹介します。
リスクを把握しておけば、対処法もわかりますし、日常におけるLANの取り扱いも変わるでしょう。
パッとみでわかる目次
LAN配線の業者さんが言う「ループ」とは?
ではここで、ループの基本について振り返ります。
説明する項目は大きく下記の2つです。
- 結果:ループが発生するとどんな状況になってしまうのか
- 原因:ループは何をすることで発生してしまうのか
順に見ていきましょう。
ネットワークが一切使用できなくなってしまう
ループ発生によって引き起こされる状況は大きく、一言でいうと「LANが全滅」します。
同じLANに繋がっているパソコン、プリンタ、スマホやタブレットなど、すべてがネットワーク使用不可能になります。
全滅と言ってもイメージが掴みにくいかも知れませんね。
大まかな範囲は下記のとおりです。
(ネットワークの設計・構成により影響範囲は変わります。下記は一例としてご理解ください)
- 家庭内LANの場合・・・家全体がLAN利用不可
- 企業内LANの場合・・・オフィス単位でLAN使用不可
自分自身はもちろん、周囲の人も含めて全員がネットワーク利用できなくなっている状況と言えるでしょう。
ループの破壊力を理解できたでしょうか。
どういう時にループが起こってしまう?
LANケーブルの両端を同じHUBにさしてしまうだけでループが起こってしまうんだ。
上記のような恐ろしい障害を引き起こすループですが、一体何をしたら発生するのでしょうか?
実はループは、非常に簡単に発生させてしまうことができるのです。
1本のLANケーブルが同じHUBに差さっている
ループはネットワークの接続の誤りによって発生します。
具体的には、LANケーブルを下記のように接続することでループは発生します。
…たったこれだけなのです。
もしHUBがお近くにあれば、1本のLANケーブルの両端を同じHUBに差したらアウト。
ループが発生し、すぐに先述のような広い範囲でのネットワーク障害が発生します。
※絶対に試してみたりしないでくださいね!
もしループの影響を自分の目で見てみたいのでしたら、会社ではなくご自宅のLANで試してみるようにしてください。
(その際も、他の方の迷惑にならないタイミングで実施してください)
2本のLANケーブルが2台のHUBを経由して「いってこい」の状態になっている
ループが発生するLANケーブルのつなぎ方は、上記以外にもあります。
それが下記のパターンです。
2台のHUBを2本のLANケーブルで繋いでしまった場合ですね。
これでも上記と同様にループは発生し、影響範囲も上記と同様となります。
ループとは言葉のとおり「輪っか(環状)」のこと。
技術的な詳細についてはここで触れませんが、LANはルータを起点としてどんどん枝分かれする構造にしなければなりません。
ループ状の部分を作ってしまうと、ぞのネットワーク全体が正常な通信ができなくなってしまうのです。
なおループによるネットワーク障害の影響は、ルータ配下のネットワークまでとなります。
ルータを越えた先までは影響しません。
またループが発生した場合、対象のLANケーブルを抜くなどして輪っかになっている部分をなくせば、障害も復旧します。
社内のネットワークでループを防ぐためには?
社内ではLANケーブルをむやみやたらに抜かないようにしよう。
もし抜く必要がある場合には、抜く前に写真をとっておくと、ループを防ぐことができるよ。
こんな簡単に発生してしまうループ、防ぎようはあるのでしょうか?
技術的な方法での回避策はもちろんあるものの、ネットワーク機器を上記機種に変更したり、LAN構成・設定の変更などが必要になるため、コストも手間もかかります。
そういった手段は管理者に任せるとして、まずは現場でもできる回避策についてご紹介します。
むやみやたらにLANケーブルを抜かない
これは非常に大事です。
ループはLANケーブルの繋ぎ間違えによって発生するのですから、そもそもむやみやたらにLANケーブルを抜かないことが重要です。
安易にケーブルを抜いてしまうことで、次に差すときに間違えてしまうという流れになってしまいますので。
LANケーブルの繋ぎ替えはそれなりにリスクがある作業だということをまず理解し、安易に行動しないことを心がけてください。
LANケーブルを抜くときにはどこに差さっていたか写真を撮っておく
それでもLANケーブルの不調などにより、LANケーブルを抜く必要があるときもあるでしょう。
そんなときは、LANケーブルを抜く前に写真を撮るようにしてください。
つまり「ループが起きていないときのLANケーブルの状態」をひと目で分かるようにしておくのです。
そうしておけば、万が一ループが発生したときに、すぐ写真を見ながら元の状態に戻すことができます。
即座にループを解消しネットワーク障害を復旧させることで、被害を最小限にすることができるでしょう。
ネットワークを把握している社内の責任者に対処法を聞く
LANケーブルの変更をしたいが作業に自信がない場合や、ループの話を聞いてLANを触るのが怖くなってしまった場合は、下手に手を出さずプロに任せることをオススメします。
社内にネットワークを把握している管理者がいるはずですので、その方に対処法を聞くのが良いでしょう。
自分の判断でネットワーク作業をしてしまうと、ループなどによるトラブルを起こしてしまう可能性があるだけでなく、最適な方法を選択できない可能性があるからです。
LANに対するそもそもの要件(LAN使用における困りごと、要望など)をネットワーク管理者に伝えれば、要件に対する適切な解決策を提示してくれるでしょう。
まとめ
ループは簡単に起きてしまうネットワーク障害だけれど、被害は大きくなりがちなんだ。
インターネットが急につながらなくなってしまった時には、ループが起きていないかを、確認してみよう。
今回はループについて解説しました。
ループはLAN全滅という非常に大きな影響が出るにもかかわらず、発生のさせ方も非常に簡単。
それゆえに恐ろしさが理解できたと思います。
まずは上記が理解できれば十分です。
安易な作業をしてしまわないことや、「こうすればいいだろう」と自己判断してしまわないことが重要ですね。